日曜日にマンモグラフィー検査が受けられる「ジャパン・マンモグラフィー・サンデー」が10月20日に行われた。この取り組みは「検診の受けやすい環境づくり」を目指す日本乳がんピンクリボン運動・NPO法人「J・POSH」が、2009年から開始。毎年1回、ピンクリボン月間に合わせ、10月の第3日曜日に実施されている。全国の医療機関に働きかけ、当初218だった参加施設は、10月10日現在で352施設に増えた。
金沢文庫病院は、区内で唯一、この取り組みに参加している。同院の副院長・森山浩医師は、「日曜日にも実施することで、平日に来院できない方が検診できることに加え、乳がん検診を知ってもらう良い広報になる」と話す。
横浜市のデータでは、2010年の横浜市内の乳がん検診受診率は18・9%(全国19%)。また、マンモグラフィー検診だけを見ると5・6%で、欧米諸国と比較しても極端に低くなっている(2008年経済協力開発機構ヘルスデータ)。森山医師は「マンモグラフィーでしか発見できない乳がんもある。平日以外の検診は受診率をあげる方法の一つ。そういう施設がもっと増えれば」と話す。同院は今夏から月1回、土曜日午後の検診を開始した。昨年、検診の予約が3カ月待ちの状態が続いたため、実施に踏み切ったという。
乳がんに限らず、全てのがんは検診でしか早期発見ができない。早めに発見することができれば、体に負担の少ない治療を選ぶことも可能だ。森山医師は、「症状がないからといって、安心ではない。健康だと思っている方こそ、検診を受けていただきたい」と検診の重要性を訴えている。
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