10月16日午前4時54分、旧川合玉堂別邸(富岡東)から火が見えると近隣住民から110番通報があった。消防にもほぼ同時刻に通報があり出動。8時25分に完全鎮火した。この火事で約200平方メートルの母屋は全焼。出火当時、敷地内に人はいなかった。
原因は10月21日現在不明で、金沢警察署が継続捜査を行っている。
旧川合玉堂別邸は大正時代初期に創建したといわれており、日本画家の川合玉堂が居住、画室として利用していた。1995年には母屋と表門が市の有形文化財に認定。現在、同邸は市の所有で、NPO法人旧川合玉堂別邸及び園庭緑地運営委員会(大胡周一郎会長)が管理に携わっている。毎月第一土曜日に開園し一般公開され、11月2日(土)にはイベントも企画されていた。
火事はおりしも建物補強のための改修が計画され、計測が実施されていた矢先のことだった。祖父が同庭園の造園を行い、自身も手入れを行っている大胡会長は「個人的には再建を願いたいが、もちろん一存で決まるわけではない。とても残念に思う」と話した。
市教育委員会によると今後の建て替え案については未定。「建て替えたとしても、文化財としての価値は無くなる。今後文化財保護審議会などと協議していきたい」としている。
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