神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
金沢区・磯子区版 公開:2013年11月14日 エリアトップへ

連載 かねさわ地名抄 第22回「坂本」 文・NPO法人 横濱金澤シティガイド協会

公開:2013年11月14日

  • LINE
  • hatena
徳川家康御神影
徳川家康御神影

 坂本は現在の釜利谷東6、7丁目を中心とした地域で、江戸から明治初期の村名です。

 地名の由来ははっきりしていませんが、「新編武蔵風土記稿」には「村内総て山丘ありて平(たいら)かならず」と記されています。

 1875(明治8)年、宿・赤井・坂本村が合併して釜利谷村となりました。小田原北条氏の家臣、伊丹(いたみ)三河守永親の領地で屋敷がありました。

 永親の孫で浅草寺知楽院別当忠尊が江戸城内・紅葉山東照宮の別当を兼ねた縁で、1636年、神領となり、東照宮に奉仕する事と江戸城中へ正月の門松を献上する事以外の諸役を免除されました。

 1780年、東照大権現(徳川家康)の御神影・祭祀道具が下賜(かし)されました。御神影は肖像画とは異なり、神宿る像として特別な意味を持っています。禅林寺は永親中興開基(ちゅうこうかいそ)の寺で4月17日を徳川家康忌として、御神影を正殿に祀り、祭礼を行い、重要な年中行事として守っています。江戸時代には、坂本村の村民にのみ参拝が許されていましたが、現在は一般公開されています。

 坂本の名は、バス停、町内会名として残っています。有形無形の遺産保存に努めている「坂本遺産保存会」もあります。

 門松を献上した折、舟を出した釜利谷郵便局近くの待(松)橋には、現在でも正月飾りが見られます。

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月17日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook