神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
金沢区・磯子区版 公開:2013年12月19日 エリアトップへ

きょう19日、関東学院大学の学長に就任する 規矩 大義(きくひろよし)さん 横須賀市在住 50歳

公開:2013年12月19日

  • LINE
  • hatena

「学生の応援団長に」

 ○…50歳―若い学長が誕生した。「関東学院大学は変化を望んでいるんだなと思った」と穏やかな表情で話す。専門は地盤防災工学。「理系畑」の人だ。しかし常に心に持つ信念は「物質」や「機械」の前に「人」に向き合うということ。「学長室に留まっていては駄目。学生と接しなければ何も面白くないじゃない」。肩書が変わっても、「人」に向き合う姿勢は変わらない。

 ○…兵庫県出身。日本の地形、地名を覚え、電車の時刻表を開いては旅気分を味わう「不思議な子」だった。大学で土木に進むと思いがけない言葉と出会う。「ものを扱う前に人を動かす。その先に社会が見えてなければならない」―恩師の言葉に従順に過ごした大学生活。「遊んで帰って、寝ると授業は大体終わってる。先に人付き合いの勉強をして本来の勉強は後回し」と笑う。仲間や恩師、大学の環境に「育ててもらった」という思いが強い。「30年40年経っても血となり肉となり残っている」

 ○…没頭したテーマが地盤防災。地盤にまつわる調査で全国を飛び回った。「日本中行ける、とこっそり嬉しかった」と幼い頃の記憶を蘇らせる。大学院終了後、産官学全てを経験し同大へ。就職した新人が仕事に誇りを持てない姿を見てきた。学問に興味を持てるような踏み込んだ教育が必要と訴える。教壇に立つ授業はたった1割だ。「四六時中、学生と一緒。でも目線を下げることではない」と話す。一緒に答えを探す父親のような存在。今も月に数人、卒業生が訪ねてくる。誇りを持って働く教え子の姿を見ることが、何より嬉しい。

 ○…「ここで育ったという思いを残せなければ大学としての値打ちはない」。知識を詰め込むのだけではない、自分が味わったような充実感を与えたい。「人のことを考えられる人になってほしい」と優しい眼差しを向ける。役割はいわば「関東学院大学の応援団長かも」。学長室を飛び出し「人」と関わっていく。
 

金沢区・磯子区版の人物風土記最新6

中村 高久さん

磯子警察署の署長を務める

中村 高久さん

磯子区在勤 56歳

4月18日

浅原 誠治さん

4月1日にオープンした多目的アリーナ「横浜BUNTAI」の館長に就任した

浅原 誠治さん

中区在勤 52歳

4月11日

奈良 安剛さん

関東学院大学サッカー部の監督を務める

奈良 安剛さん

鎌倉市在住 41歳

4月4日

佐伯 隆道さん

金沢区佛教会の会長を務める

佐伯 隆道さん

金沢区富岡東在住 54歳

3月28日

境 領太さん

3月14日、都内開催の「起業家万博」で関東代表としてビジネスプランを発表した

境 領太さん

磯子区在住 39歳

3月21日

橋本 麻也加さん

根岸地区センターでマリンバの演奏を披露した

橋本 麻也加さん

磯子区中原在住 30歳

3月14日

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook