県総文祭 高文連会長賞で全国へ 創学館・書道部の高橋さん
横浜創学館高校2年の高橋実央さんの作品「実直」が、神奈川県高等学校総合文化祭の書道部門で高文連会長賞を受賞。1月18日の閉会式で表彰された。
高校1年で「小学校の授業ぶり」に筆をとった高橋さん。大賞に「冗談ですよねと先生に確認したほど」と謙遜するが、その集中力は竹中浩一顧問(52)も目を見張るほどだったという。「毎日、暗くなっても一人残って書いていた」と竹中顧問は話す。100枚ほど書いた頃、黒墨から修正の効かない薄墨に変更。書く度にレベルを上げてきたという。
高橋さんの成長を支えたのが「人」。もう一人の2年生で、特選に選ばれた國崎雅子さんとは良き友でありライバルだ。2人揃って夜遅くまで残り、書道室いっぱいに新聞紙を敷いてひたすら書いた。時には書き疲れ、書道室に並んで寝たことも。「自分以上の集中力をみて負けちゃだめだと思った。いなかったら書けなかった」と振り返る。
先輩もまた後輩を後押しした。「伝統だけは壊したくなかった」と高橋さん。同部はこれまで7回の全国大会出場記録を持つ常連。入部動機の一つにもなった「先輩への憧れ」が背中を押した。7人いる3年生は書道室を譲り、高橋さんの作品が完成した後に自身の創作に取り掛かった。高橋さんは「先輩はいつも助けてくれる」と感謝の気持ちを寄せる。「書道もそうだけど部活が何より楽しい」。8月には茨城県で開催される全国大会に出品される。
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