重保の魂引き継ぐ 命日に墓参会
昨年11月、横浜市の登録地域文化財に登録された、竹嵓山(ちくがんざん)禅林寺の境外墓地「伝畠山重保墓」(釜利谷南1の5)で6月22日、顕彰墓参会が行われる。
白山道トンネルそばにある墓地は、畠山一族の末裔と、地域住民が中心となり、人の背丈ほどある草刈りや清掃を続け守ってきた。また、30年ほど前に顕彰会が発足。横浜金沢文化協会に引き継がれた今も、広く知らせる活動が続き、昨年から墓参会を行っている。
釜利谷地区は鎌倉時代の武将・畠山重忠の領地と伝えられている。その嫡男・畠山六郎重保は地域住民から「六郎さん」と親しまれ、釜利谷地区には六郎と名のつく橋や公園が現存。「先祖あればこその釜利谷の地。武将と縁があったことを知って、誇りに思ってほしい」と話すのは、白山東光禅寺の小澤昌弘住職。重忠が開基とされる同寺には念持仏や愛用の馬具が伝わり、境内には供養塔が置かれている。重忠の命日でもある6月22日。それぞれの寺でひっそりと供養をしてきたが、「広く伝えたい」との思いから同会が取りまとめ、墓参会が始まったという。禅林寺の菊地茂雄住職は「思い切り生きた人が眠る土地。訪れた人が元気になれば」と願いをこめた。
墓参会は午後2時から。(問)【携帯電話】090・5435・7300(同会・川浪さん)
|
<PR>
|
|
|
|
|
|