横浜高剣道団体 13年ぶり県制覇 悲願のインハイ出場
横浜高校(能見台)剣道部が6月14日、全国高校総合体育大会(インターハイ)県予選会の剣道男子団体で優勝を掴んだ。同部団体の県制覇は13年ぶり2度目の快挙。悲願だった地元開催のインターハイ出場権を手にした。
4強が総当たりする決勝リーグは、常に1位の座に君臨する桐蔭学園高校(青葉区)や、今春の全国選抜で3位まで上りつめた東海大学付属相模高校(相模原市)など強豪が残った。
桐蔭戦は先鋒、次鋒と2連敗。2対3で黒星をつけるも、中堅、副将の勝利がチームに望みを持たせた。「同じ試合の中で流れを取り戻せたことが良かった」と加藤公一監督は話す。
後がなくなり迎えた東海大相模戦は、リーグ戦全勝の中堅、副将が活躍し3対1で勝利。続く鎌倉学園高校(鎌倉市)も3対2で下し、決勝リーグ3試合の勝者数で優勝を決めた。「迷いがなかった。出来すぎなくらい試合内容が良かった」と加藤監督は称賛する。「最後に掴んだインターハイの切符。湧き上がるものがあり、できることなら飛び上がりたい気分だった」と話すのは大将の澤田祐太部長。涙する選手もいたという。「絶対に行くんだという気持ちの面が強かった」と振り返った。
気持ちで勝利掴む
体の小さい選手が多い同部。「99%は地元出身。ずば抜けた選手はいない」と加藤監督。県制覇は「地元開催のインターハイを目標にしてきた結果」と話す。強い気持ちを持って入部を志願したメンバーばかりだ。
特別な秘策がある訳ではなかった。剣道以外の生活面を正し、応援される部になろうと徹底してきた。遠征先でのマナーや授業態度など「1番怒った代かも」と加藤監督は笑う。それに加え「団結力が必要だと声をかけてきた」と澤田部長。精神面が徐々に充実し、成長が見られてきたという。
今大会、精神面の強さを発揮したのが東海大相模戦。負けられない試合を前に「まだチャンスはある。今までやってきたことを最後に発揮しないでどうすると、チームの心を一つに臨んだ」と澤田部長は話す。「頼もしい仲間とここまで来られた。インターハイでは優勝を目指し、練習を積み重ねていきたい」と意気込んだ。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|