京急富岡駅東口の店舗からなる「富岡商和会」(鈴木道弘会長)は9月16日、同会事務所に防犯カメラを3台設置した。区内の商店街に防犯カメラがつくのはすずらん通り商店会(金沢文庫/石川泰行会長)に続き2例目。
3台のカメラは、京急富岡駅東口から国道16号線に繫がる道路の様子を映像に残せるように取り付けられている。
映像は一週間以上保存され、警察からの要請があった場合に提供する。モニターは同会事務所内にあるが、通行人のプライバシーを配慮し平常時は表示しない設定となっている。
防犯カメラの設置は、中小企業庁による「商店街まちづくり事業」の補助金を利用して行った。商店街の施設整備の支援を目的に、費用の3分の2を補助する。今後同会は、京急富岡駅前、持明院駐車場にもそれぞれ3台ずつの防犯カメラを取り付ける予定。すべて設置された場合、商店街全体の8割程度の範囲をカバーできるという。
昨年度同商店会内で起こった軽犯罪は132件で、自転車盗などが多かった。同会はカメラ設置により5〜10%の犯罪減少を期待しているという。鈴木会長は「買い物に来ていただく方に、少しでも安心していただければ」と話す。
一方で「補助金がなければ、なかなか商店街で防犯カメラを持つのは難しかった」と鈴木会長は話す。商店街内の道路が入り組んでいる場合、複数台必要。富岡商和会で用意する防犯カメラは、9台で総費用約180万円と試算している。
他商店街も設置準備
金沢警察署(岡洋一署長)によると、同署が把握する防犯カメラの設置場所は管内で203カ所、計約1500台。小売店やパチンコ店、金融機関、学校、マンション等の設置が多く、一部個人宅が所持する防犯カメラもある。
これまで商店街として防犯カメラを設置していたのは、区内では昨年3月に設置されたすずらん通り商店会のみ。設置台数は2台で、すずらん通りのほぼ全域を映像で保存できる。これまで警察へ提出した映像が犯人の検挙につながった例は3件あったという。
今後、金沢文庫ふれあい商店街(金澤功会長)と能見台駅前商店会(遠藤尚男会長)は「商店街まちづくり事業」および市の補助金を利用し、それぞれ20台前後を来年度設置する予定だ。
商店街へのカメラ配備について金沢警察署生活安全課の福本真己さんは「(防犯カメラは)捜査のひとつとして大きな意義がある。また設置されるだけでも安心感が増す」と話した。
|
<PR>
金沢区・磯子区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|