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季節の花【1】「スイセン」 ギリシャ神話ナルシスの恋 日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

公開:2015年3月5日

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 球根類の草花が美しく開きはじめ、日ごとに暖かさが感じられる季節を迎えました。その中の一つ「スイセン」を取り上げます。

 スイセンの原産地は地中海沿岸。フサザキズイセンの変種として、古い時代にシルクロードを経て、その子孫の球根が中国から海流に乗り、日本へ漂着したといわれています。そのため日本では、黒潮の通り路である越前海岸・淡路島・伊豆半島・房総半島の海岸線に多く群生しています。全草有毒で、特に球根部は強く、また茎の切口から出る液はかぶれやすいので、注意が必要です。現在この有毒成分を原料にした認知症の薬が注目されています。

 花は6枚の花弁状で、外側の3枚を外花被(萼に相当)、内側の3枚を内花被(花弁)と呼びます。また内花被と雄蕊の間にある黄色い輪状の付属物は副花冠といい、スイセンの仲間の特徴を表しています。 

 スイセンの学名ナルシスは、ギリシャ神話に出てくる美少年の名前。女神エコーはナルシスに恋をしたけど拒絶され、悲しみのあまり声だけの存在(山びこ)になってしまいました。これを知った神々は、ナルシスが泉に映る自分の姿に恋するように仕向けました。ナルシスは自分の姿にすっかり魅了され、やつれ果て死んでしまいました。後にナルシスがいた水辺にきれいな白い花(スイセン)が咲きました。後世このナルシスの自己愛を、心理学者フロイトは「ナルシシズム」として特徴づけました。 
 

可憐なスイセンの花
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