神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

横浜高校石上選手 ロードレースで全国V 目指すはツール・ド・仏

スポーツ

公開:2015年4月23日

  • LINE
  • hatena
ゴール前で石上選手が引き離す=シクロワイアード高木秀彰さん提供
ゴール前で石上選手が引き離す=シクロワイアード高木秀彰さん提供

 横浜高校2年の石上優大選手が3月22日、熊本県で行われた全国高等学校選抜自転車競技大会の個人ロードレースで王座に輝いた。80・5Kmのコースを177人で競った同大会。石上選手は2時間6分14・2秒でゴールした。

 「3週目から、勝てるなという確信があった」。177人が参加した7周のレース。得意の上りで毎周ペースアップを仕掛け、後続選手の足をけずった。ラスト1周で先頭は石上選手を含めた3人に。「切れたり追いついたり。いつでも踏めば振り切れる状態だった」。ゴール手前で逃げ切り、初優勝を飾った。

 初出場した昨年は9位。「今年は独走でゴールを目指していた。あとひと踏みが足りなかった」と悔しさを滲ませる。コースが思い描けていた分、優勝だけでは満足していない。だが「どうしても勝ちたかったので達成感はある」とも話す。

悔しさが原動力に

 2月にタイで行われたアジア選手権に日本代表として出場した。「99%勝てた大会だった」と振り返る。だが、逃げる石上選手を日本チームの集団が吸収するという1%のアクシデントが起きた。結果、日本選手の優勝で幕を閉じたが心にわだかまりが残るレースに。「力があれば味方にも捕まることなく済んだ。世界で戦うにはここで追いつかれていては先はない」ときっぱりいう。

 悔しい気持ちが原動力になった。帰国後は「頭が冴えて研ぎ澄まされている状態。同じ練習でもタイムが良くなり、追い込めた」。トレーニングで得たものをより早く、より正確に吸収し全国に臨めたという。

世界見据え前へ

 5歳でマウンテンバイクに乗り始め、その年に一般の大会で優勝。小学1年から全国でも1位2位を争う実力で、素質を磨いた。

 同校自転車競技部ではチームの精神的柱だ。海外で試合を終えた翌日に、部の練習に合流することも。「強くなってほしい」。その思いからポイントや練習での効果を伝えるが、一番は「ついて来させること」。練習を見て体得させることで精神面はもちろん、技術面もリードする。

 これまで出場したレースはゆうに500を超える。同じコースでも風の読み方、仕掛けどころなど計算で全く違うレースになる。「簡単には勝てないから面白い。レースは経験です」

 今年9月に控える世界選手権での優勝を目指す。そのためスキルの全体的なレベルアップを目標に鍛錬を積む。「夢はツール・ド・フランスでの優勝」。世界を見据え、ペダルを踏む。

石上選手
石上選手

金沢区・磯子区版のトップニュース最新6

「食」のシェア空間が完成

磯子区洋光台

「食」のシェア空間が完成

飲食店開業など支援

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

ランドセルを海外へ寄付

金沢区PTA連絡協議会

ランドセルを海外へ寄付

15の小中学校から352個

4月11日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月11日

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

4月4日

磯子の小学生と交流

プロバスケ横浜BC

磯子の小学生と交流

初のホームタウン企画

4月4日

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook