神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

横浜市 子育て支援で「総合窓口」 個別ニーズに対応

教育

公開:2015年4月30日

  • LINE
  • hatena

 横浜市では、地域子育て支援拠点事業として、数ある支援事業・制度の中から、相談者一人ひとりに適した情報を提供する「利用者支援事業」を2016年1月から全市で開始する。今年2月からは神奈川区でモデル事業が先行実施されている。

 利用者支援事業とは、国の「子ども・子育て支援新制度」を受け、今年4月に全国で始まった新たな事業。各区の地域子育て支援拠点に専任スタッフを配置し、子育て世代が持つ悩み全般を予約制の個別相談で受け付ける。差し支えない範囲で家庭の状況なども聞き取り、一人ひとりに適切な情報を提供し、区の保育コンシェルジュや保健師、施設などへの仲介も行う。

 全市的な事業開始に先駆け、すでに神奈川区の地域子育て支援拠点「かなーちえ」では今年2月からモデル事業を実施。横浜市内18区にある拠点の年間利用者数は約49万人(13年度)。拠点での相談件数は4万件を超え、そのうち82・1%が0〜2歳児の保護者だ。

拠点への誘導も

 同拠点の塚原泉施設長によると、幼稚園や保育園に通い始めるまでは「情報が分からない、届いていない」という人も多く見られるという。「そういった人にぜひ活用してほしい。これまでも拠点内で日常的に相談は受けてきたが、総合的な窓口を明確に設けることで、拠点を利用していなかった層の掘り起しにもつながる」と塚原施設長は話す。

地域との連携が鍵

 利用者支援事業では、「地域との連携が鍵」とし、単なる子育て支援の相談窓口ではなく、拠点が元々持っている地域とのネットワークも生かしていく。

 「各区に1カ所の拠点に足を運ばずとも、生活している地域の中で安心して子育てできるように、地域とともに事業を進めていく」とこども青少年局子育て支援課の齋藤真美奈課長は話す。「子育ての問題は一つの支援だけで解決するものではない。点ではなく面的な支援を進めていきたい」とし、地域の民生委員や児童委員などの「人」、身近な「施設」、子育てサークルなどの「居場所」など、複数の選択肢を提供し、公・民で総合的な支援を行っていくという。

金沢区・磯子区版のトップニュース最新6

「食」のシェア空間が完成

磯子区洋光台

「食」のシェア空間が完成

飲食店開業など支援

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

ランドセルを海外へ寄付

金沢区PTA連絡協議会

ランドセルを海外へ寄付

15の小中学校から352個

4月11日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月11日

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

4月4日

磯子の小学生と交流

プロバスケ横浜BC

磯子の小学生と交流

初のホームタウン企画

4月4日

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook