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区内の名木古木【3】 龍華寺の「クロマツ」 金沢の海には松が似合う 日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

公開:2015年6月25日

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龍華寺のクロマツ
龍華寺のクロマツ

 金沢区内の沿岸には「クロマツ」が多く生育しており、歌川広重の「金沢八景」にもクロマツが描かれています。名木古木のクロマツは龍華寺(2株)と旧円通寺で指定を受けています。

 クロマツは痩せ地でもよく育つため、他の植物が生育しにくい沿岸部で生育範囲を広げることができます。雄大なマツと青い海とのコントラストは見事にマッチしています。

 4〜5月頃、花は今年伸びた枝の先端に、赤紫色で球形状をした雌花を1〜3個、その基部にいくつかの褐色の球状をした雄花をつけます。受粉後雌花はそのまま翌年の秋まで成熟を続け、マツボックリ(球果)になります。球果は受粉した年は緑色で小さく、翌年に茶褐色の堅い球果になるので、同じ枝に緑色(今年度)の球果と茶褐色の球果(前年度)を同時に見ることができます。種子は球果のそれぞれの隙間に入っています。

 マツは精油成分を多く含み、大気中に揮発していくので、森林セラピー(フィトンチッド的作用)に適しています。精油成分は幹に傷がつくと、粘性の樹液が流れ出て、空気に触れて酸化し「松脂(まつやに)」となります。これは傷口を塞いで、細菌等の侵入を防ぐためです。

 また松脂は第二次大戦末に、不足する航空機燃料にも利用されました。その他、香料や野球の投手が使う滑り止め(ロージン)の材料にも利用されています。
 

球果のすき間にある種子
球果のすき間にある種子

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