あす9月26日(土)から和歌山県で始まる国民体育大会に、関東学院六浦中学高校に勤務する堀佳奈美さん(25)が剣道で出場する。試合は、10月3日(土)から。
社会人3年目で掴んだ国体の切符。神奈川県予選で一枠の先鋒の座を勝ち取った。「決勝は一度も勝ったことのない現役大学生」。手の内を知る同士の対戦は、30分を超える延長戦に。「捨て身だった」。突きを奪うと旗が3本あがった。「足がガクガクした。周りの先生や親に感謝したい」と笑顔を見せる。関東8県から3県に絞られる関東ブロックも、3位に滑り込み悲願の出場を決めた。
先輩追い、関東学院へ
生まれ育った新潟県で、兄の影響で3歳から始めた剣道。小学3年で市大会を制覇すると、中学1年で全国大会出場、高校1、2年はインターハイ連続出場と実力を高めてきた。その大きな原動力となったのが、中学で共に全国行きを果たした2歳上の先輩。「新潟のスーパースター。負けないと言えば絶対に負けない、有言実行に憧れた」。そんな存在になりたいと背中を追いかけた。「大学を決めたのも先輩がいたから」。関東学院大へ進むと3度の全国を経験し、4年時はチームで関東準優勝に輝いている。
一選手、指導人として
165cmの長身と脚力から繰り出される面が強み。スピードも持ち味だ。「打ち数は少ない方。技を全て決められるよう、一本一本にかけたい」と力強く話す。
現在は仕事の傍ら、同大生と系列校の中高生を指導する。終業後に稽古に出て自身も技を磨くが、仕事が立て込み一週間剣道に触れられない時も。「現役の時の動きを落としたくない。練習の質を濃くしている」。稽古後に学生に相手を頼み、地元の道場に出向くことも。ランニングで体力維持にも努める。その成果を発揮し、国体では「優勝を狙いたい」と意気込む。
一方で、中高生との練習は基礎を振り返る良い機会になっているという。「基本打ちから参加して、自分もやっている姿を見せないと」。常に心がけているのは、”恩返し”の気持ちを持つこと。「年齢も近いので学生の気持ちや考えを聞く役目だと思っている。できる限りのことをしたい」とまっすぐ。自分もそう支えられてきたと振り返る。「一選手として、指導者としての剣道を見つけたい」
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