金沢区・磯子区版 掲載号:2015年10月22日号
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横浜高校硬式野球部の新監督に就任し、関東大会出場に導いた 平田 徹さん 横浜高校教諭 32歳

挫折に学び 喜び分かつ

 ○…甲子園春夏5度の優勝に輝いた名門を託されて数カ月。神奈川の頂点に立った。「プレッシャーを忘れるほど、無心で選手と汗を流した」。師・渡辺元智前監督が築いた歴史は壮大だが「気負うべきでない」と穏やか。若い指揮官が名門の誇りを繋いでいく。

 ○…社会人野球で活躍した祖父らに囲まれ、物心つく頃にはグラブを手に。戸塚中学時代は野茂英雄投手の女房役、マイク・ピアザ捕手に憧れマスクをかぶった。「自分は野球が上手いと思っていたが、全くの無名選手」と笑う。それが中3で、横浜高校の春夏連覇に心動かされ野球部の門を叩く。「勝手に運命を感じた」。第一印象は「怖い」の一言。「スピードもパワーも今までの野球とあまりに違った」

 ○…挫折の多い選手生活だった。ここぞの場面では怪我に泣き「スター性も実力もなかった」。思いがけず主将に抜擢されたのは2年秋。「自らが最も厳しい姿勢で」。リーダーと認められるべく部内外で貫いた意識だ。指揮官が度々かける評価の言葉も背中を押した。一度は社会人野球を目指すも、指導者として母校へ。高校野球をけん引しようとする渡辺監督の姿勢、妥協を許さない小倉野球――名コンビの傍で学んで10年。流れを絶やすことなく「地域から愛されてきた横浜高校を守りたい」と襟を正す。

 ○…「365日選手と泥にまみれ、3年間の成長に立ち会えることが幸せ」と頬を緩める。「鳥肌が立つ」と言うのは、教え子の好プレー。喜びは大げさなほど表現する。練習の数だけ大事な場面で力を出せると説き、とことん付き合う。「時に厳しく、時に羽目を外す。選手の目線で一人ひとりを知る」。気持ちに寄り添うのは自らの経験があるから。「挫折があっての成長。知ればこそかけられる言葉がある」。当時の苦労に感謝する。今は次々に訪れる目標に立ち向かうだけで精一杯。選手と苦楽を共に成長する幸せをかみしめる。「まさに今、夢の中にいる」

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