安産の道 ママへのススメ7 協力:山本助産院 担当:荒木関由希助産師
今回も、前回に引き続き母乳のお話です。授乳中のママから、「母乳をあげてもすぐに泣く」「産まれた後はおっぱいが張っていたのに今は張らなくなり、母乳が足りてない気がする」などの相談が多くあります。
母乳は、ミルクよりも1回の授乳で飲む量が少なく、消化のスピードも早いので、どうしても授乳の回数が多くなります。そして、ママの母乳を作ろうとするホルモンは、夜に多く分泌されるため、赤ちゃんはママに母乳をたくさん出してもらおうと、夜に飲みたがることが多いのです。赤ちゃんの自然に備わった力ってすごいですよね。理由がわかれば少し頑張れるでしょうか。夜に眠れないのは大変ですが、昼寝をして睡眠不足を補いましょう。
また、母乳をたくさん出すには、赤ちゃんにしっかりと乳頭を吸ってもらうことが大切。吸う刺激が、母乳を作ろうとするホルモンに働きかけるのです。
そして、産後すぐは、ホルモンの働きで母乳が作られて乳房が張り、赤ちゃんに飲んでもらうことで張りが和らぎます。しかし、産後3カ月ほど経つと、赤ちゃんが吸えば母乳が出てくるような仕組みになります。張っていない乳房でも赤ちゃんに吸ってもらうと、ツンツンとした感覚がしてきます。それが、母乳が作られているサインなのです。
それでも本当に母乳が足りているのか不安な時や、悩みがある時には、助産院に相談を。不安やストレスは、母乳の分泌不足や乳房のコンディションにも影響します。一緒に育児、頑張っていきましょう。
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