今年1月に発売された、横浜市磯子区出身のアーティスト・ゆずの新アルバム「TOWA」。荘厳な音色で楽曲により一層の深みを与えているのは、関東学院大学・金沢八景キャンパス礼拝堂のパイプオルガンだ。
「横浜とつながりたい」――。打診があったのは昨年4月下旬。すぐにゆずが下見に訪れたという。同大オルガニストの菊池友子さん=写真=が音を鳴らすと「素晴らしい」と絶賛。「菊池さんも一緒に」と即答で出演が決まった。5月末には収録が終了。「いわゆるオルガンらしい音を、希望に沿えるよう演奏した」と菊池さん。アルバム内の「みそら」と「TOWA」でその音色が彩りを添えている。
昨年、設置25周年を迎えた同大のパイプオルガンは、日本有数のオルガンビルダー・草苅徹夫さんが手がけたもの。同大で毎日、その音を響かせている。「残響が良いのが特徴。弾いていて気持ちが良い」と菊池さんは話す。環境や聴衆の服装でさえ趣に違いをもたらすという楽器だが、コンクリート打ち放しで建てられた同大礼拝堂での音は豊かな深みや味わいの評価が高いという。「礼拝堂のパイプオルガンというと違う世界と思われがち。ゆずと聞けば、学生らも『学校の楽器が使われたんだ』とぐっと身近に感じてもらえるはず」と期待を寄せた。
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