神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

「地元に愛されるビールを」 金沢文庫に醸造所誕生

文化

公開:2016年3月31日

  • LINE
  • hatena
オーナーの高橋さん(右)と荒井さん(左)
オーナーの高橋さん(右)と荒井さん(左)

 金沢文庫駅西口にビール醸造所の「南横浜ビール研究所」(釜利谷東3の1の4)が誕生した。3月18日、念願の発泡酒製造免許を取得。20日には初仕込みを行った。2階には出来立てのクラフトビールが飲めるバーを併設し、4月上旬にオープンする予定だ。

 醸造所オーナーの高橋慎太郎さん(47)は金沢文庫駅東口で10年以上、焼き鳥店を営んできた。「1年前はリヤカーを作っていた」と笑う醸造責任者の荒井昭一さん(47)は高橋さんの金沢高校時代の同級生。当時は親交がなかったが、焼き鳥店にしばしば足を運ぶようになっていたという。

 そんな折、荒井さんの勤めていた金属加工会社が廃業することに。かねてからビールを作りたいと思っていた高橋さんは好機とばかりに、声をかけた。「この男ならうまくやれると感じていた」と高橋さん。荒井さんも「再就職の選択肢もあった。でも地元に根をはって店を経営している姿を見ていたので、一緒にやれば地域に愛されるビールが作れると思った」と振り返る。

 現在、地ビールを製造しているのは全国で約220社のみ。酒造免許を取るための条件は「技術的に作れることを証明できること」「設備が整っていること」「最低酒造量を販売できること」の3つ。高橋さんは「一番のハードルは醸造技術を学ぶ場がないこと」と話す。他のブルワリーには「始めるまでには3年はかかる」と言われたことも。だが、醸造研修を請け負う「羽田ブルワリー」(東京都大田区)に出会い、話は一気に具体化する。荒井さんは昨年8月から8カ月間、同ブルワリーでビール作りを習得。「ビール作りの8割は掃除」と衛生面を徹底的に仕込まれ、試作を繰り返した。

理想の味求めて

 2人が目指すビールは”ホップの華やかな香りが楽しめるタイプ”。荒井さんは「ビールは調理よりも設計。酵母・麦芽・ホップの配合や投入するタイミングが味を決める」と話す。互いの味覚に信頼を持っている2人。「2人が美味しいと思えば絶対美味しいはず。地元の人が自慢できるビールを作りたい」と意欲を燃やす。

煮沸した麦汁を発酵させる
煮沸した麦汁を発酵させる

金沢区・磯子区版のトップニュース最新6

「食」のシェア空間が完成

磯子区洋光台

「食」のシェア空間が完成

飲食店開業など支援

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

ランドセルを海外へ寄付

金沢区PTA連絡協議会

ランドセルを海外へ寄付

15の小中学校から352個

4月11日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月11日

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

4月4日

磯子の小学生と交流

プロバスケ横浜BC

磯子の小学生と交流

初のホームタウン企画

4月4日

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook