西区平沼に市内初の民間による女性応援シェアスペースを開所した 保坂 一成さん 能見台在住 44歳
「正義の味方」に憧れて
○…異業種交流会で出会った女性起業家たちの女性ならではの苦労話を聞くにつれ、「せめて最初のハードルを下げられれば」と女性応援型のシェアスペースの開所を決めた。ビジネスとして軌道に乗せられるか不安もあるが、自身も7年前に行政書士として独立開業した苦労があるからこそ「やると決めたら、とことん応援したい」と意気込む。
○…「かなり異色な行政書士だと思います」と笑う。高校卒業後、受験に「失敗」して1年間フリーターを経験。幼稚園の頃から「正義の味方」に憧れ、警察官や法律家を志すように。アルバイトをしていてもその夢が諦められず、司法書士会に直談判。とある事務所を紹介してもらい補助者として働き始めた。18年間にわたる業務で感じたのは「士業はサービス業」。その想いを実践すべく、行政書士の資格を37歳で取得。独立開業への不安に襲われることもあったが、背中を押してくれたのは妻の一言。「生活できなくなるかもしれないのに、『あなたがやりたいのならやりなさい』と言われた。本当にあの言葉に救われた」と照れながら感謝を述べる。
○…本業以外にも異業種交流会の”朝活”を主催するほか、関東初をめざす「横浜小児ホスピス設立準備委員会」にも携わる。一期一会を大切に、新たな出会いを求め続けるのはこれまで節目節目の出会いで自身を育ててくれた人々への恩返しの想いから。「自分が人の役に立てるなら何でもやりたい。今でも『正義の味方』に憧れているのかな」と仕事、プライベートを問わず様々な場に顔を出す。
○…茅ヶ崎市出身、能見台在住。朝5時起きで朝活に出席し、夜遅くまで相談者の話を聞く。「荒波にもまれることもあるけど、今が人生の中で一番楽しい」ときっぱり。今回のシェアスペース開所に私財を全て投げ打ったが、モットーの『なせば成る』の精神で、今後も「世のため、人のため」の活動に精を出す。
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