リオデジャネイロ五輪に出場した7人制ラグビー女子日本代表「サクラセブンズ」の小出深冬さん(20)が9月19日、母校の金沢高校(高木俊彦校長)で報告会を行った。
小出さんが全校生徒の前に立つのは、卒業式の答辞以来。「皆さんの夢は何ですか? 私の夢はオリンピックで金メダルを取ることです」と宣言してから3年近くがたっていた。金メダルは叶わなかったが、五輪出場という夢を実現した。
高2・3年のとき担任だった樋川恭子教諭は、ニュージーランド遠征後にもかかわらず、1週間の猶予を願い出て苦手の数学で100点をとったエピソードを披露。ラグビーだけでなく学業でも全力で臨む生徒だったと紹介し、小出さんを壇上に送り出した。
後輩約800人を前にした小出さんは、文化祭の思い出や「英語に向いてないんじゃない」と言われ進路に悩んだこと、男子と一緒にラグビーの練習している大学生活についてなどを率直な言葉で話した。
五輪については、「強いチームは最後まで自分のチームを信じることができる。私たちは過酷な練習をしてきたが、信じきることができなかったと思う」と振り返った。最後は「地道な努力を怠らず、夢を見失わずに進んで行って欲しい」と熱意のこもったメッセージを後輩に贈った。
報告会を終えた小出さんは「試合より緊張した。みんなちゃんと聞いてくれてよかった」とほっとした笑顔に。高木校長は「卒業生の頑張る姿は、在校生の刺激にもなる。さらなる活躍を期待したい」と話した。
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