神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

季節の花㉙ 伝説が多い「パンジー」 天使が3回キスして3色に 日本自然保護協会自然観察指導員 金子昇(富岡西在住)

公開:2017年2月16日

  • LINE
  • hatena
原色に近い3色の園芸品種(金沢自然公園)
原色に近い3色の園芸品種(金沢自然公園)

 いよいよ最終回になりましたので、最後は「ラブラブの花」で飾りたいと思い、園芸種の「パンジー」を選びました。

 原種は「サンシキスミレ」といい、ヨーロッパに広く分布しており、下弁は黄色、側弁は白色、上弁は紫色の三色からなる小さな花です。1830年代に突然変異から生じた様々の花の模様から、北欧やイギリスを中心とした国々で改良し、原種より大型で様々な模様の品種が多く生まれました。下弁の模様を「思案する人」の顔に見立てられ、フランス語の「パンセ」(思索)から「パンジー」と呼ばれるようになりました。

 また、左右の花弁が「キス」をしているように見えるため、西洋の言い伝えによると、「天使が3回キスしたことからこのように3色になった」といわれ、別名「ラブグラス」(恋の草)とも呼ばれています。

 さらに西洋の伝説には、「パンジーの汁を眠っている人の瞼につけると、目がさめた時最初に見た人に恋をしてしまう」とあります。シェイクスピアはこの話を「真夏の世の夢」に取り入れ、森の妖精がパンジーの汁を、間違えてつけてしまい、恋の組み合わせがとんでもない方向へ展開してしまうという筋書きです。

 読者の皆様方の暖かいご声援をいただき、心から感謝申し上げます。機会がありましたら、また紙上でお会いできることを楽しみにしています。
 

金沢区・磯子区版のコラム最新6

「BUNTAI」で歴史刻む

Bリーグビーコル

「BUNTAI」で歴史刻む

選手らが駅で広報活動

3月28日

タイトルへ向け「我慢強く」

Bリーグビーコル

タイトルへ向け「我慢強く」

ダービーへ森井主将が意気込み

2月29日

沖縄で4選手が活躍

Bリーグビーコル

沖縄で4選手が活躍

河村・キングらがオールスター出場

1月25日

「金沢動物園に辰はいるの?」

「金沢動物園に辰はいるの?」

金沢動物園 干支コラム

1月1日

積極性でチームに波を

Bリーグビーコル

積極性でチームに波を

磯子区出身・キングがけん引

12月7日

5千人超の声援が力に

Bリーグビーコル

5千人超の声援が力に

地元出身・須藤が意気込み

11月9日

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook