釜利谷西小学校と西金沢中学校の歴史を締めくくる「釜利谷西小&西金沢中ザ・ファイナル」が3月25日、両校で行われた。在校生や卒業生、教職員、地域住民らが体育館に集い、学校名とともになくなる校歌を合唱した。
2010年に小中一貫校となった釜利谷西小学校と西金沢中学校は、4月1日から新名称「横浜市立義務教育学校 西金沢学園」(増田昌浩校長)となり新たなスタートを切った。3月25日には、卒業生や在校生、関係者らが集い、皆に親しまれた校歌を歌うイベントが行われた。
実行委員長を務めた赤木洋さん(45)も両校の卒業生。7年前から小中合同の学校運営協議会のメンバーとして活動してきた。「今回、学校名と校歌、校章がなくなると聞き、何かやらなければと思った」と振り返る。卒業生やPTA、教職員ら約15人で実行委員会を立ち上げ、「みんなで校歌を歌う、ただそれだけのために集まるのも面白い」と今回の”ザ・ファイナル”を企画。2カ月ほど前からポスターの掲示やフェイスブックなどのSNSで、参加を呼びかけてきた。
当日は釜西小に301人、西金中に230人が参加。西金中では、同校の校歌を作曲した宮坂洋二さんの指揮で校歌を合唱した。赤木さんは「ファイナルとは名付けたが、何十年か振りに友達や先生と会って、そこから始まることも多いのでは」とも。40代の女性は「なくなると聞き懐かしくてきた。思いがけず友達にあえて嬉しい」と話した。
吉原昌子前校長は「卒業生や地域の皆さんに暖かく見守っていただき歴史を重ねていることを改めて感じた。これまでやってきたことを生かし、連続性を生かした教育活動が一層進んでいけば」と話した。
西金沢学園の本校舎は増築した旧釜西小となる。旧西金中は分校舎として体育館などを活用し、将来的に半分をコミュニティハウスとして使用するという。4月5日には、入学式に先立ち、校名披露式も行われた。
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