金沢区・磯子区版 掲載号:2017年4月20日号

「全国都市緑化よこはまフェア」のシンボルキャラ「ガーデンベア」をデザインした

伊藤 有壱さん

市内在住 54歳

緑化の想い”ベア”に託す

 ○…フワフワした芝生のような緑のからだに、色とりどりの花で出来たアフロヘア。そしてつぶらな瞳と優しい笑顔。市役所や街なか、広報よこはまなど各所に出没中の「緑化フェア」シンボルキャラクター・ガーデンベア。そのデザインを担当した。「訪れた方が一目でフェアの目的・意味を分かってくれるような考えで生まれたキャラクター。願わくは横浜の”住民”になってくれると嬉しいですね」と話す。緑化フェアに対しては「『ガーデン』をキーワードに、横浜に住む人の心に、自然との関係や豊かさへの意識が生まれれば、きっと住みよい街になるのでは」と期待を寄せる。

 ○…関内に会社を置くアニメーション工房の代表兼クリエイター。5歳の時、東京から泉区へ転居。幼少から絵を描くのが好きだった。横浜平沼高校に通っていた頃、グラフィックデザインに憧れ東京藝大に進学。卒業後は特殊撮影やCG制作の会社を経て独立し、TV番組やCMなど数多くの作品を手掛けている。

 ○…中でも22年間続いているのが、NHKEテレの『ニャッキ!』。ミントグリーンの小さなイモ虫、ニャッキが主人公のクレイアニメだ。「5分の撮影に3カ月かかる」という粘土アニメに取り組んだきっかけは、1990年に広島で開かれた映画祭で観たクレイアニメ。「人間の面白いという感覚を刺激するのに技術の新旧は関係ない」と、物をコマ撮りで動かす「ストップモーション」の世界にのめり込んだ。

 ○…11年前、都内から横浜に拠点を移した。理由は「港町だから」。「人の欲望や本能が、港という場をつくる。そういう不安定なエネルギーが好きなもので」。過去には港町の赤レンガを主人公にした『ハーバーテイル』など、横浜の風情をモチーフにしたアニメーションも制作している。「ハードルの高い視聴者第一号」は7歳の娘。「あっさり見放されるときは、割と傷付きますね」と笑みを浮かべた。

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