磯子区や金沢区で、今年に入りキャッシュカードを詐取され、現金を引き出される被害が増えている。磯子区内ではすでに5件発生。「振り込め詐欺の新たな手口で注意して欲しい」と磯子・金沢両警察署の担当者は注意を呼びかけている。
今年1月1日から5月15日現在で、磯子区内で発生した振り込め詐欺は11件。うち5件がキャッシュカードを詐取されたものだった。金沢区でも同様の被害が1件発生している。
磯子区での手口は、デパート従業員を騙った犯人から電話でクレジットカードが悪用されていると告げられ、全国銀行協会への確認を迫るもの。銀行協会に連絡すると「カードを新しくする。職員が古いカードを取りに行くので渡してほしい」とだまされ、クレジットカードとともにキャッシュカードが詐取された。金融機関職員などを名乗り暗証番号も聞き出されてしまったという。
磯子区内では昨年33件の振り込め詐欺が発生し、うち5件が「キャッシュカード手渡し詐欺」だった。今年はすでに昨年と同数の被害で、今後さらに拡大する恐れがある。磯子警察署生活安全課の担当者は「警察署員や金融機関職員などがキャッシュカードを直接取りに行くことはない。そのような電話があった場合は詐欺を疑い、すぐに警察署に連絡をしてほしい」と話す。
犯人自ら引き出し
今年に入り、金沢区内の金融機関で未然に振り込め詐欺を阻止した件数は10件。詐欺と思われるケースで、警察署員や金融機関職員が被害者に積極的な声掛けをするなど対策に力を入れている。こうした状況から犯人自ら現金を引き出すためにキャッシュカードを狙っているという。
「キャッシュカードやお金、新しい携帯電話の話が出たら、詐欺を疑ってほしい」と金沢警察署生活安全課の担当者は話している。
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