金沢区産業団地の経営者の会「横浜シーサイドフォーラム」の代表幹事を務める 池田 利志典さん 長浜在住 52歳
”生きた手本”集う場
○…ほぼ1人で会を切り盛りした前代表幹事を、「スーパーマン」と評す。「自分にはできない。だから全員参加型の会を目指す」。大きく分けて4つの委員会を設け、全員が所属する体制を確立した。「最初はとまどっている部分もあったが、ようやく回り始めてきた。それを見守るのが私の務め」と話す。会員は金沢区産業団地の会社経営者か経営に携わる人。「素晴らしい経営をしている生きた手本が集う場。学びの場としても非常に有意義」と話す。
○…約20年前に父親の経営するダンボール製造会社を継いだ。学生時代にアルバイトした時の感想は、「こんな仕事は一生やりたくない」。大学卒業後は化学専門の商社に就職した。「当時はその会社に骨を埋めるつもりだった」。そんな中、父親のがんが発覚。「戻るなら、今のうち」――半年間悩んだのち、継ぐことを決意した。「父は一度も『戻って継いで欲しい』とは言わなかった。複雑な気持ちだったよう」と述懐する。
○…戻ってきて、「バイト時代と何も変わってない」ことに愕然とした。「設備も人も当時のまま。このままじゃマズイと思った」。まず着手したのは人材育成。若手がずっと働きたいと思うような環境整備に取り組んだ。また、設備投資は積極的に行い、機械化を推進。納期や小ロット対応など、かゆいところに手が届くサービスで顧客からの信頼を築いてきた。「当たり前のことを真面目にしていれば、リピートはくる」。体験に裏打ちされた信念で邁進する。
○…趣味はゴルフと野球観戦。自身は東海大相模高出身だが、先日甲子園出場を決めた横浜高校に熱い声援を送る。「(横高のグラウンドがある)長浜に住み、息子も横浜中高に進学した。遠くの親戚より近くの他人です」と笑う。今では100%横高ファンだ。ベイスターズの観戦では、横高OB・乙坂選手のユニフォームを着る。「これからの若年選手を応援したいね」
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