磯子区で初となるこども食堂が8月24日、新杉田交流スペースでプレオープンした。今年2月から磯子区と磯子区社会福祉協議会(区社協)が中心となり担い手を育成。ワークショップなどを経て発足したボランティア団体「キッチンうめちゃん」が運営する。
今回、杉田で活動するのは、区が募集したワークショップやトライアルに参加したメンバーで、主任児童委員や元保育園園長、小学校調理員ら6人。9月の本格実施にむけて、7月に開所した新杉田交流スペースで実践しようと、夏休み中の24日のランチタイムに試験的にオープンした。当日は、学生ボランティアも参加し7人でおにぎりや鳥のからあげ、味噌汁、フライドボテトのランチメニューを30食用意。杉田地区に住む小・中学生と保護者を対象にこどもは無料、大人200円で提供。事前にチラシで周知したこともあり37人が来場した。親子で訪れた女性からは「運営側にも興味があった。主人の帰りが遅い時は子どもと2人で食事をし、さびしさを感じていた。このような場所ができるのはうれしい」と期待する声が聞かれた。
主任児童委員でキッチンうめちゃんの代表を務める中島裕見子さんは、こどもたちの役に立ちたいとの思いから、ワークショップに参加し発足に携わったという。「こどもたちがわいわい過ごしてご飯を食べるような場所にしていきたい」と話す。
スズキヤが食材を提供
プレオープンで使用した食材は区社協が用意したが、ボランティアとして活動するため費用に限りがあり、今後は安定した食材の確保が課題だった。こうした状況を知った、磯子と杉田でスーパーマーケットを展開するスズキヤが9月から食材を提供することに。また、他の企業からの協力も進められており、継続した運営に支援の輪が広がっている。中島代表は「長く続けるためには安定した食材確保が必要。支援は本当にありがたい」と喜ぶ。今後は周知にも力を入れていき、チラシを定期的に配布していく考え。
磯子や氷取沢でも
うめちゃんは月1回、午後4時から7時の間で実施する予定。次回は9月13日(水)でカレーライス、サラダをこども無料、大人300円で提供し30食用意する。
また、磯子地区でもワークショップを経て立ち上がった団体「プラザdeごはん」が9月21日(木)から磯子地域ケアプラザでこども食堂を運営することが決まっている。氷取沢町でも開設の動きがある。
こども食堂に関する詳細は区社協【電話】045・751・0739へ。
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