金沢区・磯子区版 掲載号:2017年9月7日号
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7月12日に初のフルアルバム「Familia」をリリースしたsumikaのメンバー小川 貴之さん磯子出身 27歳

横浜は曲が浮かぶ場所

 〇…「むちゃむちゃ楽しいものが出来た」。7月12日にリリースされた人生初のフルアルバムに「すべてを出し切った」と自信をのぞかせる。有名プロデューサー蔦谷好位置さんら曲ごとに多彩なゲストが参加しているのも、”聴きどころ”のひとつ。「理想的な完成形が見えてきた」。9月18日から全国13カ所を回るリリースツアーが始まる。「嬉しいことに地元・横浜が初日。出たことのない会場、初めての土地でのライブはとても楽しみ」とワクワク感がにじむ。

 ○…2歳からピアノ教室に通い、音楽に親しんできた。「音楽だけで生きていく」と家族に宣言したのは、15歳の時。部活動に明け暮れる一方で、弾き語りのデモテープを事務所に送り始めたのもこの頃だった。25歳の時にバンドが解散。音楽を諦めるか、ひとりで続けるか――迷いの中で、「小川くんは音楽を続けないと」と誘ってくれたのがsumikaだった。自然体で純粋に音を楽しむメンバーと活動するうち、どんどん音楽が好きになっていく自分を見つけた。

 ○…昨年秋、地元の岡村中学校を単身で訪れ、「自身の楽曲にどうしても、生徒にコーラスとして参加して欲しい」と吹奏楽部の協力を依頼した。だが校長の返答は「そう簡単にはいかない」。そこで、保護者全員に直筆で手紙を書き、「CDをより良くするために絶対に必要」と熱い思いを訴えた。そんな思いが通じ、ついに教室でレコーディングが実現。その出来に、「最後に魔法がかかったようだった。思い出深い曲になった」と笑顔を見せる。以来、同中学校のコンサートには毎回足を運んでいるという。

 ○…曲が浮かぶのはいつも横浜。みなとみらいをブラブラと歩き、時にはメロディーを口ずさみながら、頭の中で曲を組み立てるという。「あとは1日で録音してでも音源を作るんです」。生まれ育った大好きな横浜が、音楽を生み出す源泉となっている。

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