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コラム 横浜のドックが生んだ言葉 元全日本労働総同盟 国際局長 相原正雄

公開:2017年9月28日

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 国内の労使関係構築に力を注いだ南区在住の相原正雄さん(85)が横浜での思い出を語ります。



 横浜を代表する小説家に吉川英治さんがいます。吉川さんは少年時代、造船会社で命綱を付け、横浜の船渠(ドック)で船体に付着した貝殻を落とす「かんかん虫」という作業をしていました。彼の妹は「子守奉公」として他家に出され、死に至るまで働かされたとも言われています。吉川さんはこのような苦しい経験を糧に、後に数々の名作を残す大作家となりました。

 吉川さんが命がけで働いたこのドックと”江戸っ子”の言葉使いが結びついたとされる「おしゃか(釈迦)になる」という言葉があります。製造業が多かったドックでは、鉄板をつなげる溶接作業が重要でした。この作業中、溶接の火が強すぎて不良品ができてしまい、その原因を「火が強かった」と言った人がいました。

 当時の横浜には多くの江戸っ子が働いており、江戸っ子は「ひ」を「し」と発音する特徴がありました。お釈迦様の誕生日は「4月8日」で、「”ヒ”ガツヨカッタ」が「”シ”ガツヨカッタ」「シガツヨウカ(4月8日)ダ」となり、「お釈迦になる」(不良品が出る)という言葉になったと言われています。横浜の製造業と下町の方言が生み出した面白いお話ですね。

 先日、みなとみらいに行きました。恐竜展やトリエンナーレなどのイベントが開催され、まちは子どもと親で大にぎわい。こうした現在の微笑ましい光景は吉川さんをはじめ、多くの横浜の人々が命を懸けて築いた過去があるからこそ。感謝の気持ちを忘れず、この横浜で暮らしたいですね。

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