(PR)
島倉社長の きもの放浪記【2】 伝統の染織を絶やさないために 「売りたい」よりも「お伝えしたい」――そんな思いから金沢文庫のきもの処「志まくら」が、きものに関するよもやま話をシリーズでお伝えします
(PR)
今回は、着物業界の現状をお伝えいたします。
現在、着物に使用される国産糸は3%以下。ほとんどをブラジルや中国などからの輸入に頼っています。特に日系移民が手がけるブラジルが均質に良い糸があるようです。私も驚きましたが、馴染みの生地屋さんから「国内でこんな良い糸あるかい」と言われ、納得しました。昨年から国産糸への国の補助金が無くなり、日本の製糸産業はさらに厳しくなるばかりです。
一方、呉服店はどうか。かつては各店の裁量で、柄や染を注文していましたが、現在は在庫を抱えるリスクから、やらなくなってしまいました。そのため、反物を仕入れず問屋から借りる呉服店がほとんどです。しかも本来、品を揃えるべき問屋すらも産地から借りている現状です。借物ですと自然と扱いが雑になるのが人情。多くの店を”遠征”した反物は、変色などで生地が傷んでしまいます。
着物業界は今、「売れないのに品不足」という悪循環に陥っています。製糸産業も益々弱るばかりです。志まくらの商品がすべて借物ではなく誂えた品なのは、こうした業界に一石を投じたいという思いから。いつまでも日本の技術が結集した着物を残せるよう、商いを通し伝えたいです。
志まくら
横浜市金沢区泥亀1の17の8
TEL:045-784-8179
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
<PR>