金沢区は職住近接を推進するため、横浜市住宅供給公社と連携し「お試し居住@金沢区」を実施した。場所は柴町の「シーブリーズ金沢」。対象者は冷蔵庫や洗濯機、テレビなどの家電や家具が整った3DK部屋に約1カ月間、無料で住むことができる。1泊程度のの「お試し」は他区で前例があるが、長期の居住は市内初。
金沢区では、臨海部に集積する企業の「人材確保」や「人口減少」「少子高齢化」などが慢性的な課題となっている。この取り組みでは、職住近接の利点を体感してもらい、金沢区への定住推進やシーサイドタウンエリアの若返り・定着などを図る。
「ずっと住みたい」
今回、お試し居住に応募したのは中学生の子ども2人を持つ母親のMさん。勤め先から今回の事業を紹介され参加した。金沢区東朝比奈の実家で親と同居しているが、「ちょうど家を出たいと思っていた」と話す。11月12日から、シーブリーズ金沢に入居。Mさんは、「周辺の環境がすごくいい。子どもたちも私も、『帰りたくない』気持ちでいっぱいです」と充実した笑顔を見せる。
Mさんの勤めは並木北にある中小企業。実家のある東朝比奈からは、バスとシーサイドラインを乗り継ぎ通勤時間に約1時間かかっていたという。「柴町からだと20分程度。朝の余裕が違う」。子どもを学校に送り出した後も、テレビを見る余裕ができたと話す。また、八景島まで親子で走ったり、散歩をしたりと余暇を満喫する。「嬉しかったのは子どもが手伝ってくれるようになったこと。洗濯はほぼ毎日、してくれた」と笑顔。今後は子どもの中学卒業をめどに、引っ越しも検討する意向だ。
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