金沢区・磯子区版

かなざわ草花の詩の記事一覧

  • 馬を繋いだ「コマツナギ」

    鮮紅色の美しい花

    馬を繋いだ「コマツナギ」

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     今回は、初夏から秋まで区内の明るい藪(やぶ)などで、美しい花を咲かせている低木「コマツナギ」のお話です。花は鮮紅色の房状に直立した均等のとれた可愛い...(続きを読む)

  • 伸び放題の「ヤブガラシ」

    茂って藪を枯らす

    伸び放題の「ヤブガラシ」

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     都会の中で生育するヤブガラシは、ところかまわず蔓(つる)を伸ばし、垣根、塀、石垣、窓枠、庭木、ときには家の中まで入り込んでくるという、大変始末の悪い...(続きを読む)

  • 赤い新芽の「アカメガシワ」

    皿の代用品としても活躍

    赤い新芽の「アカメガシワ」

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     アカメガシワは、春先には鮮やかな赤で染めた新芽がよく映えますが、夏になるとその赤も消えてしまい、目立たなくなります。またこの時期咲き出す花(雄花)も...(続きを読む)

  • タンポポの ろくろっ首版「ブタナ」

    「ブタのサラダ」の意味を持つ

    タンポポの ろくろっ首版「ブタナ」

    日本自然保護協会自然観察指導員 金子昇(富岡西在住)

     最近区内で特に繁殖している帰化植物の一つに、この「ブタナ」があります。初夏から秋の終わりごろまで咲き続け、道端、空き地、公園、土手、山野の明るい場所...(続きを読む)

  • 花の源平合戦「ハコネウツギ」

    赤と白の花を同時に楽しむ

    花の源平合戦「ハコネウツギ」

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     ハコネウツギは区内の山林や公園でよく見かけます。開花時は白色が多い花で、その後赤色が多くなるという、途中で色が変化する低木です。このように途中で花の...(続きを読む)

  • 粽(ちまき)に使われた「チガヤ」の葉

    太ること勧めた恋歌

    粽(ちまき)に使われた「チガヤ」の葉

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     ”わけがため わが手もすきまに 春の野に 抜ける茅花(つばな)そ 食(を)して肥えませ”(万葉集)...(続きを読む)

  • 白い頭巾かぶった「ヤマボウシ」

    日米の美花コンテスト

    白い頭巾かぶった「ヤマボウシ」

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     ハナミズキの花も終盤を迎える頃、ヤマボウシの花が咲き始めます。  ヤマボウシは、花が山法師の白い頭巾に似ているところか...(続きを読む)

  • 花屋から追い出された「ハルシオン」

    大正ロマンの代表花

    花屋から追い出された「ハルシオン」

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     4月に入ると、春の花が順番を待たずに一斉に咲き出ました。その中の一つ、キク科の帰化植物「ハルシオン」があります。  ハ...(続きを読む)

  • 閻魔大王と出会った「スギナ」

    ツクシ誰の子、スギナの子

    閻魔大王と出会った「スギナ」

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     「土筆煮て 飯くふ 夜の台所」(正岡子規) 春の暖かな日差しを受けて、野にはツクシが顔を出してきました。ツクシとスギナは親子関係と言え...(続きを読む)

  • 「カラスノエンドウ」の戦略とは

    カラスとスズメの知恵比べ

    「カラスノエンドウ」の戦略とは

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     名の由来は莢(さや)が黒いので「黒い野エンドウ」の意味です。読み方は、(カラス)+(野エンドウ)であって、(カラスの)+(エンドウ)ではありません。...(続きを読む)

  • 昔はお歯黒に使われた「キブシ」

    青空に映える鈴なりの花

    昔はお歯黒に使われた「キブシ」

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     早春、雑木林の中で見上げると、枝から小さな鈴を連ねた黄色い花が垂れ下がっている「キブシ」に出会います。空の青と黄色のコントラストがよく目立ち、思わず...(続きを読む)

  • 可愛いよだれかけ「ホトケノザ」

    春の花見つけた!

    可愛いよだれかけ「ホトケノザ」

    日本自然保護協会自然観察指導員 金子昇(富岡西在住)

     寒さが続く中、野の花は早くも可愛らしい花を咲かせています。その一つにホトケノザ(仏の座)があり、その由来は、2枚の対生葉の形から仏様が座る場所(連座...(続きを読む)

  • まず咲く早春の花「マンサク」

    クモが這っているような花の形

    まず咲く早春の花「マンサク」

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     マンサクの語源にはいろいろあります。黄色の花が葉の少ない枝にぎっしりと咲くため「満咲く」、曲がりくねった細長い花弁が「豊年万作」を願って踊る姿に似て...(続きを読む)

  • 節分に欠かせない「ヒイラギ」

    葉っぱ当てクイズに挑戦

    節分に欠かせない「ヒイラギ」

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     ヒイラギの葉に関するクイズを出します。左写真の4枚の葉は、ヒイラギモクセイ、ヒイラギ、シナヒイラギ、アメリカヒイラギのいずれかです。さてそれぞれ何で...(続きを読む)

  • 椿事(珍事)と「ツバキ」の関係

    ヨーロッパで大人気を博した

    椿事(珍事)と「ツバキ」の関係

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     花の少ない冬に咲く大輪の花といえば「ツバキ」ですね。17世紀頃、この美しい花を見た西欧人は大変気に入り、その後ヨーロッパへ移入され、当時ヨーロッパ中...(続きを読む)

  • 縁起の良い「マンリョウ」

    千両万両通し

    縁起の良い「マンリョウ」

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     明けましておめでとうございます。おめでたいことに関連し「マンリョウ」の話をしましょう。「センリョウ・マンリョウ・アリドオシ」の3種を寄せ植えして、正...(続きを読む)

  • どんな毒にも効く「ヤドリギ」

    クリスマスにちなんだ植物

    どんな毒にも効く「ヤドリギ」

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     欧米では、クリスマスの飾りにヒイラギと共にヤドリギもよく利用します。  ヤドリギは、日本では古くから知られている半寄生...(続きを読む)

  • 紅葉が美しい「イロハモミジ」

    モミジとカエデは違うの?

    紅葉が美しい「イロハモミジ」

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     区内のカエデも色づきだし、紅葉の美しい季節を迎えました。今年は台風12号による影響で、例年のように美しい色合いを見せてくれるか心配です。...(続きを読む)

  • 大変身を試みた「ヨモギ」

    虫から身を守るため

    大変身を試みた「ヨモギ」

    日本自然保護協会自然観察指導員 金子昇(富岡西在住)

     草餅の材料として有名な「ヨモギ」は、金沢区内の道端や公園等の明るい場所によく見られるキク科の草本です。一般に植物は風媒花から虫媒花へと進化してきまし...(続きを読む)

  • 「カラスウリ」の答えとは

    「カラス」なのになぜ赤い?

    「カラスウリ」の答えとは

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     「私はタネが黒いのよ」。 「カラスウリ」の実は赤くても、中にある種子=写真下=は黒褐色をしています。しかも形が大変ユニ...(続きを読む)

  • 箱入り娘を持つ「ミゾソバ」

    親元を飛び立つ息子と

    箱入り娘を持つ「ミゾソバ」

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     ミゾソバは区内の河川敷や山林の湿った場所に群生するソバの仲間です。昔は食糧飢饉(き きん)の救荒食(きゅうこうしょく)として栽培され、実をそばがきの...(続きを読む)

  • 赤紫の実「ヨウシュヤマゴボウ」

    昔懐かしい色水遊び

    赤紫の実「ヨウシュヤマゴボウ」

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     ヨウシュヤマゴボウは「洋種山牛蒡」と表し、いわゆる「西洋のヤマゴボウ」のことです。ゴボウの名が付いていますが、野菜のゴボウ(キク科)の仲間ではなく、...(続きを読む)

  • ひげの仙人「センニンソウ」

    クレマチスの親戚とは思えない

    ひげの仙人「センニンソウ」

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     今盛りのセンニンソウが園芸種のクレマチスと同じ仲間だと考える人は少ないでしょう。どちらもキンポウゲ科のクレマチス属で、カザグルマやボタンヅル等も同属...(続きを読む)

  • ヘクソカズラも花盛り

    鬼も18 番茶も出花

    ヘクソカズラも花盛り

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     なんとも可哀想なネーミングですね。しかし万葉集の時代から「ヘクソカズラ」で詠まれていました。花は小さな白い筒状で、筒の中は鮮やかな紅色をした美しく可...(続きを読む)

  • 命名の妙 サルスベリ

    「サルも木から落ちる」樹とは?

    命名の妙 サルスベリ

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     樹肌がツルツルしているため、サルも滑って登れないという樹「サルスベリ」。命名がピッタリですね。これは中国原産で、別名がたくさんあり面白い!...(続きを読む)

  • アサガオの仲間 ヒルガオ

    朝・昼・夕・夜と揃う

    アサガオの仲間 ヒルガオ

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     ”高円(たかまと)の野辺の容花(かおばな)面影に 見えつつ妹は忘れかねつも” 大伴家持  歌の...(続きを読む)

  • 風に揺らぐヤマユリ

    山野に咲く気品ある王様

    風に揺らぐヤマユリ

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     ヤマユリほど香気を漂わせ、大きく立派な花は見当たらず、まさに王者の風格そのもの。ユリの語源は、風に吹かれると花がゆらゆら揺れるところからきています。...(続きを読む)

  • 蛍のゆりかご ホタルブクロ

    ヨーロッパに残る悲しい伝記

    蛍のゆりかご ホタルブクロ

    日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

     ”虻(あぶ)ひとつ ほたる袋の 花に入り”  谷 鼎  ホタルが飛び交う頃、ちょうどこの花が咲...(続きを読む)

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