神奈川県アマチュアゴルフ選手権で初優勝し、キヤノンオープン2011に出場する 青木 龍一さん 富岡西在住 23歳
「目立ちたい」が原動力
○…「ゴルフ自体は好きじゃない」といって、はばからない。ただ大会の雰囲気やギャラリーの歓声は格別だとも。「目立つことが好きなんです」と屈託なく笑う。今年の神奈川県アマチュアゴルフ選手権で初優勝。きょう10月6日から始まるキヤノンオープンに出場する。「戸塚カントリーは得意なコース。出場するからにはトップを目指す。できちゃう気がするし」。持ち前の”ビッグマウス”を交え、意気込みを示す。
○…3歳で父親と行った練習場で、ゴルフに出会った。中でも夢中になったのが、海外旅行でコースに出た時にだけ乗ることができる「ゴルフカート」。「ドライバーを飛ばせば飛ばすほど、長く乗っていられるのが楽しくて」と振り返る。スポーツ万能だった少年にとって、ゴルフは他のスポーツと同じ「遊び」の1つ。だが小6の時、初めて大会で惨敗してから意識が変わる。「負けず嫌い魂がでた」。次は絶対に勝つと決め、わずか3ヵ月後に関東大会で優勝するまでになった。
○…夢はレーサーだっただけに、18歳で免許をとってからは、ますます車の世界への憧れは膨らんでいく。車のレースに頻繁に出るようになり、その分ゴルフからは遠のいていった。しかし心から尊敬し「兄貴」と慕う、スーパーGTのレーサー・谷口信輝選手の一言がゴルフの世界へ引き戻す。「おまえはゴルフで頑張れ。おれは車で頑張るから」。谷口選手に認められたい―その一心で、再び真剣にゴルフと向き合う決心をする。
○…賞金王など大きな目標を語る一方で、冷静に現在の自分に足りないものも見つめている。「技術はまだまだ。体も細いので、もっと追い込んで作らないと」。今年3度目になるプロテストには「準備もしてきたし、いけると思う」と自信も覗かせる。「早く有名になって谷口さんに”どうよ”っていいたい」。根っからの「目立ちたがり屋」の本当のゴルフ人生はまだスタートしたばかりだ。
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