5月2日に杉田劇場でピアノリサイタルを開催する 茂山 瑶(ひかり)さん 磯子区磯子在住 27歳
ショパンの思い再現したい
○…ポーランドから帰国後初となるピアノリサイタルを杉田劇場で開く。「地元でできることは本当にうれしい。小中学校の同級生や近所の方々など多くの人に成長した姿を見せられたら」と意気込む。60席のリハーサル室での開催は、至近距離で直の音を楽しんでもらうため。「ショパンは小さな部屋を想定して作曲していることも皆さんに知ってもらえたら」
○…磯子区山王台小、汐見台中出身。両親の勧めで4歳から近所のピアノ教室に。年上のお姉さんがショパンを弾いている姿に憧れを抱く。ただ、練習嫌いで技術は一向に向上しなかった。そんな中、音楽家への転機となったのが、中学3年生時の入院。進路を考えるタイミングでの入院生活で病室にあった電子ピアノを弾き続け「もっと真剣に勉強したい思いになった」。音楽科のある洗足学園に入学後は「休みの日も制服を着て学校に行き、狂ったように練習しました」と笑う。この3年間で得た知識や技術は現在の財産となった。
○…大学卒業後、2年半ほど音楽講師などをしながらコンクールに出場。「高校生の時からずっと胸の内にあった」という留学への思いを強くし2014年にポーランド国立ショパン音楽大学に。クラシックの本場を訪れたことで「日本であまり知られていない名曲も勉強することができた」。今後は楽譜についての研究にも力を入れていく考えで「敷居が高いと思われているクラシックをもっと身近に感じてほしい」。
○…両親が食に関する仕事をしていることから趣味は料理。音楽で行き詰っている時には、ポーランドの食材を使った料理を家族に振る舞い楽しく食事をするのがリラックス法。日常会話レベルで話すポーランド語をさらに学ぼうとこれからも語学レッスンに通う予定。「ショパンの思いを少しでも再現できたら」。凱旋リサイタルはその思いを形にする第一歩。「たくさんの方にショパンを感じてほしい」
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