杉田小140周年 記念品は「紅白梅干し」 児童が発案、準備進める
横浜市立杉田小学校(岩崎良之校長)で7月22日、5年1組の児童たちが漬けた「紅白梅干し」の天日干し作業を行った。この梅干しは、今年で開校140周年を迎える同校で11月に行われる記念式典の際、来賓者に「紅白まんじゅう」の代わりに贈られる。
今回作られている梅干しは、漬ける際にシソを加えて赤く染めたものと、塩漬けによって色を若干淡白くしたものの2種類。当日は、6月下旬に漬け込まれた紅白合わせて24kgの梅をザルに並べ、梅に含まれる水分を飛ばすため、教室のベランダに干す作業を行った。贈答品のため、子どもたちは、「梅の皮が破れないように」と慎重に作業に取り組んでいた。また、梅の味見の際は「すっぱい」と体を震わせ、杉田梅の特徴である酸味を体感していた。干された梅は、毎朝一個一個ひっくり返す「天地返し」という作業を繰り返す。
式典で配布へ
同クラスでは、杉田地区にゆかりのある「梅」を総合学習の授業の題材に取り入れている。授業で梅干し作りを始める際、児童たちから「誰かにプレゼントしたい」という声が挙がり、指導を行う料理研究家の市原由貴子さんに相談。それを通じ、「紅白の梅干しを作って開校140周年の式典で来賓に配る」という取り組みが始まった。担任の村田恵子教諭は活動のきっかけについて「地域や梅に対する子どたちの関心が、紅白梅を贈るという発想を生んだ」と話す。
夏休みに入った現在も、村田教諭によって天日干しの作業が続けられている。今後は、子どもたちが梅を詰める箱のデザインを考え、記念式典に合わせて箱詰めを行う。
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