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磯子区版 公開:2016年4月21日 エリアトップへ

杉田臨海緑地、拡張整備へ 90周年、緑化フェア見据え

社会

公開:2016年4月21日

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現在の杉田臨海緑地の様子(上)と今回整備が行われるエリア
現在の杉田臨海緑地の様子(上)と今回整備が行われるエリア

 2010年4月に一部利用が開始された杉田臨海緑地(杉田5の31)。今年度、同緑地内の未整備エリアを対象とした第2期整備が行われることが、管轄する横浜市港湾局への取材でわかった。磯子区制90周年や全国都市緑化よこはまフェアが開催される17年春のオープンを見据え、地域住民が海や緑に親しめる環境づくりを進める。

17年春、利用開始予定

 杉田臨海緑地は杉田5丁目の聖天川河口近くの海沿いに位置。総面積は約3・3haで、うち、約2・0haが2010年までに整備されている。同エリアには草地広場や海が一望できる築山、スポーツにも利用できる多目的広場があり、地域住民らが利用している。

 今回整備が行われるのは緑地の南部分で、草地広場や築山に面する約0・9haのエリア。フェンスで囲われ利用できずにいるが、毎年区の消防出初式では会場として利用されている。整備を担当する市港湾局では、年度内に工事を行い17年春の利用開始をめざしている。

 杉田臨海緑地は、元々は船などで運ばれる建設発生土中継地等として利用されていた土地。その跡地を市の港湾計画では市民が海や緑に触れ合える緑地と定め、04年度から整備計画を進行。計画には杉田地区連合町内会や地元で活動するグループなども参加。湾岸線が埋め立てられ、工場の広がる区内には海に触れられる場所がないことから、緑地内には直接海に親しめるよう海から海水を引き込む”疑似海”池の設置が構想された。

 約2億円が投じられた第1期整備では広場などの設置が実現したが、構想に沿った水辺まで整備できず未整備地区が残った。地元から「完成に向けて進めてほしい」という声も上がる中、厳しい財政状況から事業費が確保できず、整備が進まずにいた。区ではこうした住民の声を市の16年度予算に反映させるため、市の制度を通じて要望。整備によって来年度に控える区制90周年や全国都市緑化よこはまフェアの開催を地域でも盛り上げたいと提案した。

 今年度の市港湾局の予算にはこうした区からの提案が反映され、整備費として約3千万円が計上。ともに整備に関わる環境創造局にも約2千万円が計上されており、合わせて約5千万円が事業に充てられている。緑地の設計や工事期間などの詳細について、港湾局担当者は「詳細は今後調整していくが、緑や海をより身近に感じられる緑地にしていきたいと考えている」と説明。工事期間中の施設利用については「多目的広場などの利用に影響がないよう進めていく」と話す。

 杉田地区連合町内会の田中耕多会長は「長い間そのままになっていた場所。区の尽力もあり整備を進めることができた。工事によって綺麗な緑地になれば嬉しい」と話している。

 なお、残りの0・4haの整備は今後改めて計画される。

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