磯子区は、まちづくり方針(横浜市都市計画マスタープラン磯子区プラン)の改定作業を進めており、このほど改定素案を公表した。プラン策定から13年が経過し、少子高齢化や大規模災害への備えなど社会情勢が変化したことを受けて行う。現在、市民意見募集を行っている。
都市計画マスタープランは、都市計画法に規定されている「市町村の都市計画に関する基本的な方針」。2000年に初めて策定され、全市に関わる「全市プラン」と、区の特徴を踏まえたまちの整備と維持に関わる具体的な方針「区プラン」がある。
区は、2003年に策定されたまちづくり方針の中で、地域ケアプラザやコミュニティハウスなどの公共施設整備や環状2号線、笹堀交差点改良などの都市基盤施設整備が進んだことなど一定の成果をあげている。
一方、今後の20年間で人口が約2万人減少し高齢化率も26%から36%への上昇を想定。超高齢社会をむかえるにあたり、今後20年のまちづくりの課題として「バリアフリー化や移動手段の確保」、「空き家・空き地対策」、「災害対策」を軸に改定素案を作成した。
5つの分野を柱に
今回の改定では▼土地利用の方針▼都市環境と活力の方針▼都市交通の方針▼歴史を生かした水と緑の方針▼都市防災・防犯の方針――を5つの柱としている。
都市交通では、都市計画道路「汐見台平戸線」の早期整備やバス路線が不足する地域での地域住民の乗合運行バスなどの検討を行う。都市防災・防犯では、木造住宅が密集する地域での地震火災の延焼拡大防止のために、狭あい道路の拡幅、建築物の不燃化、耐震化を進める。
改定素案では、9つの地区別のまちづくり方針も示されている。
1月23日に説明会
区役所7階で1月23日午後7時から改定素案の説明会を開催する。また、現在2月3日を期限とした意見募集も行っている。
区の担当者は「おおむね20年後の磯子区の将来像となる方針ですので、たくさんの方から意見を頂きたい」と話す。
意見の提出方法などの問い合わせは、磯子区区政推進課【電話】045・750・2332へ。
磯子区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|