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2010年7月29日号
神奈川県薬物乱用防止指導員協議会港南支部(小原敏彦支部長)は7月20日、東永谷中学校で薬物乱用防止講演会を開催した。
これは中学生に薬物の恐ろしさを知ってもらおうと同支部が初めて企画したもの。当日は夏休みを控えた同中の全校生徒が参加し、講師は神奈川県保健福祉局職員の本田正純氏が務めた。
本田氏は講演会の冒頭、自身が昭和30年頃から主に西日本などでヒ素の混入した粉ミルクによって死者や中毒者をだした「森永ヒ素ミルク中毒事件」の被害者であることを明かし、これがきっかけとなって薬剤師を目指したということなど、生い立ちを披露。現在は薬剤師の資格をもちながら、同局生活衛生部薬務課で薬物対策などの任務にあたっているという。
講演では、薬物使用をやめた後も幻覚に悩まされ続ける若者の様子を、見聞した事実をもとに詳しく紹介。また、薬物に関わる携帯サイトなどにアクセスすると、その運営先にはこちらの情報がわかってしまうため、興味本位で閲覧することのないよう強く訴えた。
また、講義は薬物だけにとどまらず、いじめ問題にも言及。「自分の心を安定させるために相手をつぶすという風潮が絶えないが、本当の思いやりや愛情があれば、人を傷つけることはない」とし、「いじめは、いじめる人が100%悪く、いじめられている人は100%悪くない」と話した。最後には「太陽みたいに、人に温かみを与える人になってほしい」と呼びかけていた。
講演後、生徒の1人は「困っている人がいたら、声かけなど小さなことから始めていこうと思う」と感想を話していた。