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最新号:2012年2月 2日号
2010年9月 2日号
家庭で乳幼児を保育している親子への子育て支援を目的に、港南区役所は9月1日より、区内の全12市立保育園で絵本の貸し出しをスタートさせた。横浜市内では初の取り組み。絵本貸し出しが子育て支援の有効な手段となるか、注目が集まっている。
絵本貸し出しは、保育所整備など子育て支援を目的に県が設置した「安心こども基金」を活用したもの。総事業費は200万円で、市立保育園12園の保育士らが絵本を選定し、乳幼児に人気の絵本から母親向けの育児本まで各園100冊の図書を購入した。
貸し出しの対象者は、保育園に通う親子のほか地域で子育てをする親子で、事前登録制。貸し出しを行う日時や時間帯、また期間や冊数などは園によって異なるため、詳細は最寄りの保育園または【電話】045・847・8499、区こども家庭支援課へ問い合わせを。
「保育園を訪れるきっかけに」
これまで区は保育園を地域の資源として活用してもらおうと、園庭やプールの開放、交流保育を行い、保育園を利用していない地域の親子が保育園に気軽に遊びに来られるような取り組みを行ってきた。しかし、家庭で保育する母親には「行きづらい」などの理由から利用が一部に偏る傾向があり、家庭保育に活用できる絵本の貸し出しを検討。定期的に保育園を利用してもらうことが狙いだ。
これにより区は母親の引きこもりを防ぎ、母親が育児に煮詰まることによる児童虐待や、発達障害も早期に発見できると期待を寄せる。区の担当者は「絵本の貸し出しが呼び水となって、保育園を訪れるきっかけになれば。一度来てもらえれば、保育士との会話から育児相談に繋がる可能性もある」と話す。
上永谷西保育園(岡野恵美園長)では先行して今年4月より、地域の親子向けに絵本貸し出しを行ってきたが、一般の利用は伸び悩んでいる。岡野園長はその理由の1つにPR不足を挙げ、「区内すべての園で貸し出しを行うことでPRとなり、一般の利用者も増えるのでは」と話す。また、「図書館やケアプラザへは遠くて行けないお母さんは多い。住んでいる街の保育園で週1回絵本を借ることで、食事やしつけなどの悩みを打ち明ける機会となり、子育て支援に繋がるのでは」と期待を込める。
この取り組みの告知は区役所や保育園にポスターを貼り、広報などに掲載して行っていく。家庭で保育する母親まで情報が届くのか、期待が集まる。