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最新号:2012年2月 2日号
2010年9月 9日号
母親の愛を福祉に
○…高校1年で取得したガイドヘルパーの資格を活かし、知的障害者を支えるアルバイトに。そのなかで、障害の有無に関係なく人間には誰でも個性があると強く実感−。自身の経験をもとにたどり着いた「人間は人間」との信念を武器に、8月28日に開催された「全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出場。「真の国際理解とは」を課題テーマとしたスピーチで、言葉や文化が異なっても個性を尊重して相手を受け入れる大切さを主張し、奨励賞を受賞した。
○…手話との出会いは小学生の頃。手話をまじえて大きな動作で歌う「手話コーラス」を初めて見た時、「歌と踊りが好きな自分にぴったり」と興味を抱き、中学校の福祉委員会の活動で実際に体験。そんな折、たまたまイベントで手話コーラスをする横浜南陵高校社会福祉部の姿を目にして憧れ、同校への進学を志した。手話の魅力は「手振りで相手にものが伝わるところ」。そのコツは話す時の表情や姿勢が大きいそうで、「限られた手話の語彙数のなかで、どの手話を選択し、どう表現するかを考えるのが楽しい」と、はじけるような笑顔で語る。
○…知的障害者の余暇を一緒に過ごすアルバイトは週1回。「体力と精神力の勝負」と言うが、その表情には充実ぶりが伺える。目前に控えた受験では社会福祉士の資格が取れる大学を目指し、将来は知的障害者とふれあえる現場で働くことが目標。さらに、「悩みや苦労を抱えている保護者も支えられるようになりたい」と、精神保健福祉士になる夢も加わった。
○…尊敬する人物は母親。「仕事が忙しくても、いつでも相談にのってくれる。ただ一緒にいてくれるだけでも嬉しい」。そんな温もりを与えられる人間を目指して歩み始めた福祉の道。「人は日に日に変わっていくから、接し方も毎回変えていかないと」と、試行錯誤を繰り返す日々が続いている。