港南防犯協会 全国大会で受賞の栄誉 子ども向け事業が高評価
港南防犯協会(清水鐵夫会長)が9月30日に明治記念館(東京都港区)で開催された全国地域安全運動中央大会で防犯功労団体として表彰を受けた。神奈川県内で防犯協会の受賞は初めての快挙だ。
中央大会は10月11日から20日までの全国地域安全運動に合わせて行われたもので、表彰は地域安全活動など、安全安心のまちづくりに貢献した団体に対して行われた。今回は全国37団体が受賞し、神奈川県内では同協会と大和女性防犯会(大和市)のみ。防犯協会は本来、活動団体を推薦する立場だが、自ら主体的に活動しているということで今回の受賞に至った。
同協会は昭和47年に発足。受賞は自治会町内会と協働で行っている防犯教室や防犯パトロール、広報活動などが評価された。合わせて、小学校で実施している出前防犯講習「防犯寺子屋」や中学生が自ら犯罪状況や原因を研究する「防犯サミット」など同協会独自の取り組みや、24年間続く中学生による防犯ポスター展が高い評価を受けた。
防犯寺子屋は平成19年より、区役所、警察署、少年補導員とともに小学校を訪問し、万引き防止などを伝えている。23年度は47回の実施を予定しており、子どもに「良い」「悪い」の判断や我慢する気持ちを指導することで、子どもの非行や犯罪被害を防いでいる。
このような活動の成果もあり、15年は4357件あった刑法犯の発生が22年には1921件と減少。実際に大きな成果を挙げていることも受賞に際して大きく評価をされた。
会長個人も表彰
同協会会長を6年にわたって務めている清水会長個人に対しても同日、地域安全活動に尽力をしたとして防犯栄誉銅章が授与された。
清水会長は2つの表彰に対して「長年の活動が実った」と話し、「子どもが防犯活動の大切さを知る活動を今後も進めたい。子どもの理解が将来の安全につながる」と今後も子どもを対象とした活動を重視する考えを示した。また、「地域で防犯活動をしている団体と情報を共有し、犯罪を未然に防ぐ体制づくりをしたい」と意欲的に語った。同署の村田憲彦署長は「警察官の数は限られており、防犯教会の活発な活動に感謝している」と謝辞を述べていた。
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