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港南区・栄区 人物風土記

公開日:2012.02.09

放射能汚染をテーマに学習会を開催する「原発のない未来を考える港南の会」代表
柿島 一夫さん
笹下在住 77歳

脱原発で子どもを守る



 ○…「見えないし、匂いもない。色もない。つかむこともできない。知らない間に侵されていく」。東日本大震災、そして福島第一原発の事故。拡散された放射能の恐ろしさをそう表現する。「だからこそ、学ばなければならない」。この思いがきっかけとなって自由に参加できる交流・学習会を2月18日に企画する。



 ○…震災前は原発に特別な関心を持っていなかったという。しかし、原発の安全神話が崩れたことで「原発をなくしたい」との思いを持つように。昨年6月、「原発のない未来を考える港南の会」を立ち上げ、チラシの配布や脱原発を訴えるパレードを続けてきたが、根底にあるのは放射能への恐怖。チェルノブイリ原発事故を引き合いに出し、人体の、特に子どもに対する影響について不安を隠さない。加えて検査体制の不備を指摘される食物汚染など危機意識は増すばかり。一方、「脱原発」を訴えると電力不足などの不利益を指摘される。それでも「人の命に関わる問題であることは、はっきりしている。私たちが、経済が、不自由になろうとも、原発はゼロにすべき」と、その思いは揺るぎない。



 ○…「世の中に働きかけて、いい社会をつくりたい」。



労働組合の副委員長を経験し、原水爆の禁止でも声を上げるなど様々な活動に関わってきた。その原点は60年安保での反対運動。26歳の時に経験した空前の規模の反政府、反米運動は、「戦争反対」という同じ思いをもつ若者の”声”だった。「自分たちの思いを伝えたい」。この経験は市民運動を続けるきっかけとなった。



 ○…笹下生まれの笹下育ち。あと2年で金婚式を迎える妻と2人で、同居する孫を近所の保育園に毎朝連れて行くのが日課だ。小さな手を引く時に感じるのは、子どもを放射能から守らなければという強い思い。「私1人で孫を守れるものではない。だからこそ運動をしなきゃ」。社会全体の、そして子ども全員の未来のために運動を続けていく。

 

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