神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港南区・栄区版 公開:2012年8月30日 エリアトップへ

刑務作業製品の展示即売会を主催する 松野 紗苗さん 笹下在住 

公開:2012年8月30日

  • LINE
  • hatena

製品で知る「身近な問題」

 ○…全国の受刑者が製造した商品を販売し、受刑者の社会復帰支援を目的とする刑務所作業製品展示即売会。イトーヨーカドー上永谷店で9月10日まで開催されるこの催しを主催する(財)矯正協会刑務作業協力事業部横浜地方事務所の責任者を務める。

 ○…「製品を多くの人に知ってもらい、買ってもらうことで受刑者が更正に向けて動いている現状を身近に感じてもらえたら」。普段製品が販売されているのは「入りくい雰囲気がある」刑務所の敷地内。受刑者と関わりのない人とは接触する機会は少ない。そのため多くの人に製品を知ってもらおうと、定期的にスーパー等で即売会を開催している。開催場所となる店舗に対して「社会貢献を理解して場所を提供してくれている」と感謝し、「楽しみにしてる」という来場者の声もやりがいの1つだ。

 ○…港南区にある横浜刑務所ではうどんなどの麺類や印刷物などを製造しており「安全な原材料を使い、高い品質で安価が自慢」。それぞれの製品には刑務所の職員が技術指導にあたり、勉強の末にアイデアを盛り込んでオリジナル品を作り上げている。中でも「区内での一番人気は麺類」。これらの商品を作ることは刑務所の外へ出たときに技術を持ち、仕事に対する意欲を育むことが第一義。定職に就くことは再犯率の低下につながる重要な部分だ。しかし就職に意欲を持てない受刑者も多い。だからこそ刑務作業で実際の仕事を経験することで「意欲を持つ転機になれば」と語る。

 ○…「少しでも彼らの更正に役立つのであれば」。製品を購入した人からかけられた言葉を今でも覚えている。即売会の目的の1つである「一般人の受刑者への理解」の第一歩だった。服役を終えた受刑者の社会復帰には周囲の理解が不可欠。即売会で製品を目にすることで「遠い事柄ではなく、身近な問題である」と認識してもらうことの大切さを訴えていく。
 

京急百貨店

かみおおおかG.w.フェスティバル

https://www.keikyu-depart.com/

<PR>

港南区・栄区版の人物風土記最新6

加藤 正基さん

栄消防団長に就任した

加藤 正基さん

栄区長尾台町在住 64歳

4月25日

松永 朋美さん

4月1日付で栄区長に就任した

松永 朋美さん

旭区在住 54歳

4月18日

浅原 誠治さん

4月1日にオープンした多目的アリーナ「横浜BUNTAI」の館長に就任した

浅原 誠治さん

中区在勤 52歳

4月11日

大窪 太郎さん

3月19日付で栄警察署長に就任した

大窪 太郎さん

鎌倉市在住 54歳

4月4日

竹内 一郎さん

能登半島地震の医療災害対策本部DMAT本部長を務めた

竹内 一郎さん

横浜市立大学附属病院勤務 51歳

3月28日

上野 誠也さん

横浜国立大学大学院の名誉教授で、無人探査機「SLIM」の月面着陸に貢献した

上野 誠也さん

66歳

3月21日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

港南区・栄区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook