宇宙にはばたけ 中学生 南高附中でJAXA講演
今春に開校した横浜市立初の中高一貫校、南高等学校附属中学校(高橋正尚校長)は10月13日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と旅行代理店のクラブツーリズム(株)から講師を招き、「宇宙飛行士養成講座・宇宙旅行説明会」を開催した。中学生は最先端科学の講座を受け、目を輝かせていた。
南高附中は、社会性と教養を身につけ、将来の目標を決める強い意志を育もうと、総合学習の時間に特色あるカリキュラムを実施している。それらをまとめて「EGG(エッグ)」(Explore(さがす)Grasp(つかむ)Grow(のびる))と名付け、専門知識を持つ講師を招き、講演会や体験講座などを行っている。今回実施した宇宙講座もその1つだ。
この講座は幅広い分野の中で、特に理数系の教育を重視することから開催された。全4回を予定し、今回が2回目。1回目は7月に相模原にある宇宙科学研究所を見学した。今後は、宇宙旅行をテーマに同校のホールをプラネタリウムにする講座や、筑波宇宙センターの見学を予定。また、宇宙講座のほか、東京大学で行う水中ロボット体験や、横浜市立大学医学部で行う手術シミュレーター、野毛山動物園で動物園バックヤードツアーなども企画している。
宇宙を身近に
当日は南高附中の1年生160人と関係者若干名が参加。JAXAの鈴木和哉さんと、同社宇宙旅行部長の浅川恵司さんが各45分間の講演を行った。鈴木さんは「目指せ宇宙飛行士」と題し、具体的に宇宙とは何か、国際宇宙ステーションとは何か、宇宙飛行士になるには、宇宙での生活・仕事、宇宙に行く方法などに関して講演を行った。一方、浅川さんは近く実現予定の宇宙旅行のプランについて、参加料が20万米ドル(約1600万円)であることや、宇宙に滞在する時間が4分間であることなどを映像を使って紹介。2人の話に、生徒たちからは驚きの声があがっていた。最後に同中の地学部生徒4人が、生徒を代表して講師の2人に質問を行った。今回の講座について地学部の生徒達は「宇宙は未知の世界。その宇宙に関する最先端の話が聞けてよかった。筑波宇宙センターに行くのが今から楽しみ」と笑顔で話していた。
EGGに関して高橋校長は「活動を通じて興味の幅や視野が広がっている。一流の方々から学ぶことで、どのような大人になりたいかという目標ができる」と成果を語っている。
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|