親鸞から学ぶ心の在り方 川村妙慶さんが講演
真宗大谷派本願寺横浜別院は10月18日、浄土真宗の開祖である親鸞の命日に行われる法要「報恩講」にあわせて公開講演会を行った。
当日の講演会には京都市の正念寺からアナウンサーの経歴を持つ川村妙慶さんが出演。会場には50人以上が集まり、中には栃木県や東京都からの参加者の姿もあった。
妙慶さんは「親鸞の魅力は人間の現実性、ありかたを見つめているところ」と話し、親鸞が説いた、人間のあるがままを受け入れることの大切さ、人間の持つ業を主軸に講演した。
講演では「迷信」「傍信」「狂信」という人間の物事を都合のいいように捉える信じ方や、仏教説話を例に挙げて誰もが持つ心の弱さ、煩悩を自覚することの大切さを話していた。
また、アナウンサー時代に、いつもテレビでは一見強気に話している人物が、舞台裏では不安そうにしていたエピソードなどを挙げて「すべての人の根は同じ、等しく平等である」と改めて親鸞の教えを説き、自己と対峙する難しさに触れていた。
講演の最後には「自分の存在そのものを大切にしてほしい。1人ひとりに役割がある」と参加者に語りかけていた。
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