永野幼稚園 子どもの教育担い50年 記念式を挙行
永野幼稚園(永田万里子園長)は創立50周年を祝い、11月30日に園児対象の記念式、12月1日に関係者の記念祝賀会を挙行した。
永野幼稚園は「恵まれた環境の中で豊かな体験を通して、円満な人格形成の基礎を培う」ことを方針に掲げ、1963年4月3日に開園。現在は379人の園児が通園している。
同園は、教員をしていた永田嘉夫・万里子さん夫婦が、幼児教育の大切さを痛感して開園。前園長の嘉夫さんが2010年に逝去した後は万里子さんが園長となり、現在に至るまで幼児教育に携わっている。一方、園としては、環状2号線の建設により、園の一部を提供することになるなど必ずしも順風満帆とは言えなかった。現在の第2園舎となる代替地への一部移転には時間もかかるなど苦労もあった。しかし、11年度までの累計卒園児数は1万768人と多くの子どもたちが同園から巣立っていった。
同園は山梨県北杜市に林間学校を自前で所有し、年長園児が豊かな自然の中で毎年宿泊体験をするほか、茶道を学ぶことが特色。茶道では「お先にどうぞ」の精神を基本とし、他人に思いやりの心を持って接し、物を丁寧に扱うことを学んでいる。
節目に式典
30日に行われた園児対象の記念式には卒園生の瀬之間康浩市議のほか、田野井一雄市議や市立永野小学校の岡田克己校長も出席。園児は「お友達と仲良く遊びましょう」との呼び掛けに対して大きな声で返事をするなど、集まった来賓に元気な様子を見せていた。1日には、嘉夫前園長と親交があり、旧園舎と第2園舎を設計した小後摩重正さんが実行委員長を務め、関係者約70人を招いて記念祝賀会を実施。小後摩実行委員長は同園に対し、「幼稚園教育をリードしていく役割を担ってほしい」と期待の声を上げていた。
万里子園長は「思いやりがあり、心の広い大人になってほしい。日本の文化を学び、国際社会に出ていけるような大きな人物になってほしい」と園児への思いを話し、「根本は変えずに、それでいて柔軟に教育をしていきたい」と今後の抱負を語っていた。
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