横浜市内で地域まちづくりに功績のあった活動などを市が表彰する「第6回横浜・人・まち・デザイン賞」の表彰式が5月13日、市長公舎で行われた。港南区からは区の歴史を後世へ伝承する活動が評価をされ、港南歴史協議会(馬場久雄会長)が「地域まちづくり部門」で受賞。そのほか、区内3団体もその活動を支えたとして支援賞を受賞した。
同部門は、地域まちづくりを推進している活動とそれを支援する団体や個人を表彰する部門。ほかに、地域の個性と魅力をつくりだしているまちなみや建築物等を選ぶ「まちなみ景観部門」もある。同賞は隔年で表彰を行っており、「地域まちづくり部門」では選考対象32件の中から、同協議会を含む7件が選ばれた。
協議会の活動
同協議会は2007年、郷土史に関わる区民団体の情報連絡会として発足し、10年にNPO法人化。「郷土史を介して、街づくりで地域貢献する」ことを活動目的に掲げている。そのために、区内の歴史や文化の調査を行うほか、郷土史情報を地域住民に伝えている。
具体的な活動としては、「港南の歴史と文化」、「こうなんの歴史アルバム」などといった本の出版活動や港南図書館と協働しての定期講座開催、町内会等地域団体に対して出張歴史講座などの講演活動を行っている。そのほか、地区センターや各種団体が企画する街歩きにも参画。さらに、農具民具類などの歴史文化財を保存する活動のほか、小学校や個人宅に残る古写真のデジタル保存化などの活動も行っている。
3団体に支援賞
同協議会が本賞を受賞するとともに、港南台タウンカフェ、コミュニティルーム・ここ、さわやか港南の3団体が活動を支援した団体として支援賞を受賞した。タウンカフェやここは、同協議会の写真展などに場所を提供しているほか、さわやか港南も歴史講座などの活動を連携して行っている。地域の支援と連携が重要となる区民活動において、協力して活動していることが評価された形だ。同協議会事務局の茅野眞一さんは「今回の受賞は、3団体を中心に多くの区民の方に支援していただいたおかげ」と感謝を口にしていた。
馬場会長は「これまでの長年の取り組みが評価された」と語り、今後に関して「区民の方々に、もっと港南区の歴史を知ってもらいたい。各種団体と協力しつつ、活動を続けていきたい」と抱負を語っていた。
|
|
<PR>
港南区・栄区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|