横浜市消防局は1月15日、2013年の「火災・救急概況(速報)」を発表した。救急出場数は過去最多の前年と比べて3484件増の17万3772件となり、6年連続の増加となった。火災件数は前年比62件増の966件だった。
救急概況
2013年の救急出場件数を事故種別にみると、急病が最も多く11万5802件で前年より1783件増加、全体の約67%を占めている。次いで一般負傷が2万9936件で2003件増加した一方、交通事故は733件減少した。
年代別では、高齢者(65歳以上)が7万9448人(全体の52・5%)で前年比3548人の増加。伊藤賢司消防局救急課担当課長は「高齢者の怪我が増えている。対策用の冊子も作成したので、啓発に力を入れていきたい」と話している。
火災概況
2013年の市内の火災件数は966件で、火災の種別では建物火災が最も多い。港南区の火災発生件数は、73件。前年比23件の増加で、過去10年の平均56件と比べても17件多い発生件数となった。
火災による死者は36人で前年と比べ15人増加、負傷者は161人で2人増加した。死者のうち8割以上は高齢者となっており、その多くが一人暮らしや1人で在宅中に火災に遭っている。この高齢者の死者数は平成以降最多。
平山茂消防局計画課長は、高齢者宅の火災について「着衣着火が多い。ストーブに近づきすぎないように。電気ストーブでも着火はするので、寝る時は事前に部屋を暖めて、必ず消してください」と呼びかけている。
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