市立南高等学校(港南区東永谷2の1の1/鈴木英夫校長・生徒数588人)は今年、1954年の創立から60周年を迎え、9月3日に記念式典を開催した。附属中学校の生徒のほか卒業生など多数の関係者も出席し、「南高(なんこう)」の節目を祝った。
創立60周年記念式典には、南高と附属中学の生徒あわせて約1080人が出席。また教職員やPTAのほか、卒業生からなる「同窓会」、卒業生の保護者も含めた「後援会」などの関係者約320人も式典に立ち会った。
あいさつに立った鈴木校長は、「教育は未来を創る営み。60年の歴史の中で、先人たちが生み出してきた未来こそが現在の南高校」と語り、「これからの未来を切り拓いていく南高生の存在が、南高の『自主自立』の伝統を未来につないでいく」と生徒にエールを送っていた。
また、生徒代表として登壇した生徒会長の冨岡真帆さん(2年)は、「(南高は)2012年から中高一貫校となり、今年度は遂に6学年が揃った。生徒会のあり方も改めて見直されている」と話し、「先輩たちが築き上げてきた伝統の上に、今の南高らしさを加えていきたい」と意気込みを語っていた。
式典ではほかに、創立60周年記念事業実行委員会の朝倉敦子さんや、同校PTAの渡邉路人会長なども登壇し、祝辞を述べていた。
2部に演奏会も
またこの日は式典に引き続き、第二部として栄区出身のバイオリニスト、山根一仁(かずひと)さん(19)による演奏会も行われた。山根さんは、豊田中学3年時に日本音楽コンクールバイオリン部門で1位に輝いた実力派で、演奏会ではサラサーテ作曲の「カルメン幻想曲」や「ツィゴイネルワイゼン」などを披露した。
山根さんは「(高校)3年生はこれから、働く人もいれば大学や他の学校に進む人もいる。それぞれの夢に向かってほしいし、良い人生、将来を送ることを祈っています」と話していた。
止まない拍手の中、2度目のアンコールでは同校弦楽部の中高生とともにステージに上がり、校歌の合奏で演奏会を締めくくった。
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