横浜市港南台地域ケアプラザの所長として開所20周年を迎えた 鶴岡 悦子さん 東永谷在住 62歳
「人と人とを繋ぐ場所」
○…8年前、副所長兼主任ケアマネジャーとして港南台地域ケアプラザに赴任し、5年前に所長に。看護師としての長年の経験もあり、相談の窓口に人手が足りない時や施設利用者の具合が悪くなった時には、自ら率先して対応する。「やっぱり現場が好きなのよ。血が騒ぐのかな」と語る一方、「もう少し職員に任せなきゃいけないんだけど」と苦笑い。「相談を通じて、その人の表情が柔らかくなったりするのを見ると、嬉しくて」とやりがいを語る。
○…ケアプラザに隣接し、同じく済生会が運営する横浜市南部病院に約30年前の開院当初から勤め、脳神経外科の病棟で、後遺症により日常生活に戻るためには家族の支援が必要な患者と多く関わった。「家に帰してあげたいけど、家族にも不安はある。それなら、看護師として住み慣れた場所で暮らすサポートができたら」。在宅看護への思いを強め、南部訪問看護ステーションで働きながらケアマネジャーの資格を取得。その経験が、ケアプラザへ赴任する転機になった。
○…鹿児島県出身。35年ほど前、結婚を機に港南台に移り住んだ。2人の子どもはそこで育ち、「昔は子どもが多くて、そこら中で子どもの声がしてた」と当時を懐かしむ。また、ともに子育てをしていた「ママ友」とは今も繋がりがあり、ボランティアとしてサポートしてもらうことも。「住んでいたということは大きく、街の移り変わりを見てきたから分かることも多い」
○…開所から20年が経ち、ケアプラザを取り巻く介護や看護の制度、環境も変容してきている。介護保険制度の改正だけでなく、民間のデイサービスや訪問看護ステーションも増加しており、「ケアプラザは、公の施設としてもう一度その役割を考える時期にきている」。他方で、「人と人とを繋ぐ場所。それがケアプラザだと思う」。介護予防や地域での仲間づくりの場を提供するためにも、地域に身近な施設を今後も目指す。
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