真宗大谷派本願寺横浜別院はこのほど、神奈川教化センターの新築工事を終えた。同工事は、4月25日、26日に行われる宗祖親鸞の「七百五十回御遠忌法要」の記念事業として、昨年3月に着工したもの。
同建物は、門徒の研修などに使われるほか、竹部俊惠輪番は「地域の人たちにも開放し、身近な施設として交流の場にしてもらえたら」と思いを語る。
建物は2階建てで延べ床面積約600平方メートル。100人ほどを収容できるホールは、パーテーションを使って3つの部屋に仕切ることもできる。また、室内は自然光を多く取り入れることにより明るい空間となっており、設計・監理を担当した(有)雄設計室(逗子市)の古谷雄一代表取締役は、「敷地内に高低差があったので、エレベーターを設置するなどしてバリアフリーにも配慮した」と明かす。またデザインについては「本堂や裏山の稜線などとの調和を心がけ、落ち着きを持ちながらも、明るく洗練された雰囲気をもたせた」とコンセプトを語った。
横浜の風景欄間に
教化センターにある和室の欄間には、ランドマークタワーや観覧車、ベイブリッジなど横浜の風景が彫刻されている。これは竹部輪番の出身地・富山県南砺(なんと)市の伝統工芸「井波彫刻」によるもの。
井波彫刻協同組合の広報担当・崎田宗孝(むねたか)さんによると、同彫刻は「200種類以上の”のみ”だけを使って一本木から切り出し、深彫りで立体感にエッジがあるのが特徴」とのこと。今回の製作は竹部輪番からのリクエストを受けてのものだ。崎田さんは、「地元井波出身の竹部輪番にも驚いてもらえるものにしなければと力を込めた。横浜の人にも楽しんでもらえるような作品に仕上がったのでは」と手応えを語った。
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