今年30周年を迎えた港南区ゲートボール連合の会長を務める 中熊(なかくま) 隆二さん 東芹が谷在住 82歳
最高の生涯スポーツ
○…「高齢者がスマートに楽しむ生涯スポーツ」。相手の作戦を読んで先の展開を予想し、ボール配置を考える。そんな戦略の奥深さがゲートボールの魅力だ。今年創立30周年を迎えた港南区ゲートボール連合をまとめ、10月15日には記念大会も成功裏に終えた。
〇…鹿児島県出身。大学卒業後は数学の教員として鹿児島県内で教鞭を執る。転機は定年まで残すところあと3年といった時。子どもの進学を機に一大決心をして故郷を離れ、横浜へと移り住んだ。県立鶴見高校で定年を迎え、民間企業を経て地元で生活をする中で出合ったのがゲートボール。東芹が谷福寿会の会長に誘われ、体験をしてみると「ゴルフより面白い」。競技にのめり込み、3級、2級、1級と審判の資格も取得。今でも夫人と同じチームで仲良くボールを追いかける。「身体が動く限りは続けたい」。生涯現役を宣言する。
〇…「やさしく、楽しく、なごやかに」をモットーに会長を務め14年目。会員が良い雰囲気の中で競技を楽しむ姿に充実感をにじませる。「1つレールをひけた。これを後輩に伝えていきたい」と話す一方で、目下の課題は会員の増強。18区で2番目となる会員数を誇るが、団塊の世代の加入が少ないと嘆く。高齢者が楽しむスポーツの多様化もあり、苦戦をしている状況だが、「ゲートボールは頭を使うスポーツ。『年寄りの遊び』というイメージを払拭したい」と強い意欲を見せる。「目標は現在の会員数170人から250人に増やすこと。次の会長への宿題かな」といたずらっぽく笑う。
〇…大切にしていることは「忠実であること」。すべてのことに実直に向き合う人柄からか、横浜市ゲートボール連合の理事長も歴任。ゲートボールの普及や発展に尽力してきた。仲間づくりや健康づくりといった点も含め、「これ以上の生涯スポーツはない」。30周年の節目だからこそ、ゲートボールの魅力を伝える言葉に力が入る。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>